某桃園近くの名主宅
曹操達は名主に許楮を預け帰っていった

許楮「スー…スー…スー…。」
呂姫「…。」
医者「これ程の怪我で生きているとは凄い…流石天下の豪傑…。…では私はこれで…」
名主「有難うございました。」
呂姫「…。」
名主「お嬢さん、貴方もお疲れであろう…隣りに部屋を用意したので休むと良いぞ。」
呂姫「…はい。」

許楮はまだ意識を失ったまま眠っている
それをずっと見つめている呂姫
しばらくして…

呂姫「…。」
許楮「…ぅぅ…ん~」
呂姫「!」
許楮「…ここはどこだ~?」
呂姫「…良かった、気がついた…ここは名主の家よ。」
許楮「…ん~?あ~、あの時の娘?…殿は~?」
呂姫「…帰ったわ…」
許楮「!、帰った~!俺を置いてか~。…俺も帰るぞ~。…アデデデデ…」
呂姫「…まだ動いちゃ駄目よ…ここでしばらく休んでこいっていってたわ…」
許楮「そうか~。…ところでお前、何て言う名前だ?」
呂姫「…えっ?
(曹操は何も言ってないのかしら?)
…えっ~と…呂…呂厳よ。
(?、私、何故、嘘ついたのかしら?)」
許楮「そうか~、呂厳ちゃんか~。なんであんなとこに居たんだ~?」
呂姫「え?え~っと…も、桃を取りにいったのよ。
(?、何故?、なんで隠すのかしら?自分でも解らない…)」
許楮「そうか~、桃か~…なってたかな~?」
呂姫「な、なってたわよ、…。」
許楮「ま~、どうでもいっか。呂厳ちゃんはなんでここにいるの?」
呂姫「…あ、貴方に助けてもらったから貴方が治るまで看病しようと…」
許楮「そうか~、有難う~。」
呂姫「…あ、有難うを言うのは…私の方…。…。」
許楮「…。…呂厳ちゃんって可愛いな…」
呂姫「(顔を真っ赤にしながら)
…い、いきなり何を言うのよ…、そ、そんな事より、眠って早く治しなさいよ、わ、私だって忙しいんだから…」
許楮「うん。じゃあ、おやすみ~。」
呂姫「…。」


少しづつ、少しづつ
変わり始める心

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最終更新:2006年12月13日 17:17