孔明邸

孔明「…どうぞ、粗茶ですが。」
パパ「これはどうも。」
孔明「月英のご両親でしたか…。」
パパ「はい、月英達が月を出てから5年(地球時間で20年弱)何も音沙汰が無く心配していたのです。今までどうしてたのだ?ウィズ?」
月英「ん~?色々してたよ~。」
ママ「も~、色々じゃ解らないでしょ。」
孔明「…昔からこうなのですか?」
パパ「…ええ、良く解らぬ娘でして…。ところでサンダース(雷同)達は?」
月英「サンダース伯父さんは今蜀の方にいるよ。スクエさん(張角)とトレジさん(張宝)は死んじゃったみたい。」
パパ「そうか…。まあ、お前が生きていただけでも良い…。私は亮さんとちょっと話しがあるのだが…ウィズは今まで何があったかちゃんとママに話しなさい。…亮さん、庭に出て話しませんか?」
孔明「いいですよ。」

二人庭に出る

孔明「…話しとはなんでしょうか?」
パパ「…ウィズ…月英と別れてもらいたい。」
孔明「えっ!」
パパ「私達の世界へと連れて帰りたいのだ…。」
孔明「…。」
パパ「…亮さんには辛い事かも知れぬが…。我らは亮さん達この世界の者とは違うのだ。我らはこの世界の時間軸でいくと4年に一度しか歳を取らぬ。仮にウィズがここにいたとしても知っている者が死んでからもずっと孤独に生き続ける…それはとても悲しい事だ…我らの世界でならば孤独にならずにすむ…どうだろう…亮さん…ウィズと別れてくれ!」
孔明「………。………。………。…致し方…ありませんね…月英の…為…ならば……悲しい…ですが………別れ……」
月英「ぜーったい嫌!」

月英、庭に来る

パパ「!、ウィズ!」
月英「私はず~っと、亮ちんと一緒にいるの!」
パパ「それではお前が孤独になってしまうぞ!」
月英「大丈夫だよ!これを作ったから!
じゃ~ん!体内時間調整薬『アース365』
これを飲むと1年に1度歳を取る様になるのよ。」
パパ「!、…月氏の寿命を捨てるというのか!やめなさい、ウィズ!」
月英「い~や!」
孔明「…月英…そこまで私の事を…」
月英「うん!それにね、私が絶対ここにいなきゃいけない理由が出来たんだ~。」
パパ「何だ?理由って…。」
月英「…えへへ…、あのね、亮ちん、パパ、実はね…赤ちゃん出来たみたいなの!」
パパ「!」
孔明「!、なんと!わ、私の子…。」
月英「うん、やっぱり親子3人過ごした方が良いでしょ。だから私は地球人になる!」

そこへママが来る

ママ「…パパ…。もう、仕方ないですよ。」
パパ「………。…そうか…。…仕方…ないな…。………ウィズ…後悔はしないな?」
月英「うん!」
パパ「亮さん、ウィズをこれからも宜しくお願いします。」
孔明「解ってます!全力で月英を、子供を幸せにします!」
ママ「ウィズちゃん、立派なママになるのよ。」
月英「は~い。」
パパ「…では、我らは月へ帰ります。…ママ、行こうか…。」
孔明「ご両親!…またいらして下さいね。今度は月英と孫の顔を見に…。」
ママ「はい、必ず来ますわ。」
月英「パパ、ママ、元気でね。今まで有難う。立派なママになるからね!」


こうして月英の両親は月へと帰ったのだった

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最終更新:2006年12月13日 17:07