許昌、軍議室

曹操「!、呂布がいるだと?」
荀攸「はい。何でも娘の呂姫と共にいるとか…。」
夏侯惇「それは大変な…が、まずは張魯だな…。準備の方は…」

曹操の心中
(呂布か~、う~ん、あの武力は魅力だが、すぐ裏切るし…でもやっぱり魅力だな~。…今の俺なら使えるか?全てにおいてあの時の董卓より上だろ…。…大丈夫だ…、ま、いざとなったらもう一回倒せば…でも呂姫もいるんだよな~。…!、そうだ!、呂姫を俺の嫁にすれば…劉備だってめっちゃ若い嫁もらったんだし俺だって…そうすれば呂布だって親戚だ。裏切る事もなくなるはず…。ふふふ、決めた!張魯討伐は適当な奴に任せて呂布捜しに行こう!)

荀攸「…ですから、すでに準備は整ってありますので大丈夫かと思いますが…殿、如何でしょう?」
曹操「…。」
夏侯惇「…孟徳?…孟徳!」
曹操「…!、ああ、そうだな…。良いんじゃないか。」
夏侯惇「何が良いのだ?」
曹操「…。」
夏侯惇「…やっぱり聞いて無かった。張魯討伐を号令しないのかって事だよ。」
曹操「ああ、張魯か…。…今回は丕を大将として送る!」
司馬懿「え?曹丕様ですか?」
曹操「ああ、わしがいくまでも無かろう…司馬懿、お前が軍師となって支えてくれ。たまにはあいつにも手柄を立てさねばならんだろ。わしはしばらく休養に入る。」
司馬懿「はっ!」
曹操「…ああ、惇。お前は残れ。」
夏侯惇「な、なんでだ?………!、(はは~ん、解ったぞ!)」
曹操「(夏侯惇を見つめ)…言うなよ…。…では解散。各自出陣の仕度を。」

曹操の部屋
旅仕度をする曹操

夏侯惇「…お前、呂布を捜しに行こうとしてるな?」
曹操「…さすがだな。俺の事よ~く解ってる!」
夏侯惇「駄目だ、駄目だ!丞相のお前が何言ってる!第一、呂布なんかをいれたらまた裏切られるぞ!」
曹操「大丈夫だって、何とかなるって!」
夏侯惇「なるか!…俺は行かん!」
曹操「あっそう。良いよ、俺一人で行くよ。じゃあな!」

そう言ってスタスタと部屋を出て走り出す曹操

夏侯惇「な!お、おい!孟徳!ちょ、待てよ!待てって!」

曹操を追いかける夏侯惇
城門を出た辺りで待ち伏せしていた曹操、慌てて出て来た夏侯惇を驚かす

曹操「ぅばぁ!ははは…」
夏侯惇「!、…(怒りを堪えながら)…孟徳…。」
曹操「な~んだ、やっぱり来たじゃん。じゃあ行こう!」

曹操、満面の笑み
それを見て夏侯惇、諦める

夏侯惇「…ぐっ…、…はぁ~、仕方ない…。」


こうして曹操と夏侯惇は呂布捜しの旅に出た

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最終更新:2006年12月13日 17:03