第十四話
「ち、張譲殿~!!た、大変です!何進らが宮中に攻め入ろうとしておりまする~!」
張譲「……、霊帝の崩御が何進に知られたか…。まあ、いい、これより何皇后に取り入る!」
十常侍のリーダー、張譲はこの時も見事な判断であった。劉協から劉弁への鞍替えはスムーズに行われた。
張譲「今は、何兄弟に取り入るしかあるまい。何進はいずれ、始末すればよいのだ……。」
かくして何進率いる数百騎の軍が入廷。自らの甥である劉弁を帝位につかせた。
少帝の誕生である。
ー洛陽、郊外ー
夏侯惇「くくく…、取り残されたな、孟徳。今回ばかりは思うようにはいかなかったな。」
曹操「この国…、漢は終わったようなものだ…。あの劉弁は霊帝より愚かだぞ。」
夏侯惇「……、まだまだ荒れると言う事か。」
曹操「ああ、今は中央にいない方がいい。来週、故郷に帰るぞ。」
夏侯惇「それで、わざと喧嘩をふっかけて、帰る理由を…。」
最終更新:2006年11月23日 21:47