西涼へと帰ってきた徐庶
徐庶「ふぅ~。やっと帰って来たな。早いとこ祭壇に戻らなきゃ…
あ~、あのでっかいの(夏侯淵の事)と、この馬車どうすっかな~?
いいや、ここに置いとけ…でこうしておけば…。よし、行くか。」

夏侯淵を馬車に乗せたまま陣外の草むらに放置。そしてその馬車には一枚の張り紙を残して

急いで祭壇に向かう徐庶

徐庶「…!、なんだ、この争った様な跡は?
何故たくさんの兵士達が傷ついているのだ!
西涼の軍と戦ったのか?しかしこれ程までのやられようは…」

陣内の変わり様に驚いている徐庶
そこへ、見回りにきた曹操と曹仁に出くわす

曹操「…おぉ、徐庶ではないか。祭壇で祈ってるのではなかったのか?何故ここにいる?」
徐庶「…!、あっ、うぅ…」
曹仁「…そうか!祭壇にも亡霊が現れて逃げて来たんだな!」
徐庶「…は?亡霊?
(なんの事かは全く解らぬがとりあえず合わせておくか。)
…ああ、そうなんです。」
曹仁「誰が現れた?」
徐庶「え~っと…
(何なんだ?亡霊とか誰とか?でも適当に言っとかないと…亡霊って事は死んだ奴だから…)
…え~とっ、しゅ、周喩です、周喩。」
曹操「何!周喩が死んだのか?」
徐庶「は、はい。はは…」
曹仁「で、周喩の亡霊はどうした?」
徐庶「…わ、私が雷で、た、倒しました…。」
曹操「!、おお!ついに雷ができる様になったか!…10日と申しておったが…早いな。」
徐庶「そ、そりゃー、もう祈りに祈りまくりましたので…はは…」
曹仁「それは良かった。先の亡霊のせいで我が軍はかなりの被害を負ったからな。期待してますよ、徐軍師。」
徐庶「ま、任せて下さい、はは…。
(だから何?亡霊って…?)
では、私はこれで…」
曹操「…ああ、そうだ、夏侯淵を知らぬか?何日か前、曹仁に身代わりを頼んだまま、どこかへ行ってしまったらしいが…」
徐庶「えっ?
(丁度良いや、こいつらに見つけてもらおう。)
…ああ、そういえば、さっき陣の外に出たらなにやら一台の馬車がありまして、そこに張り紙がしてました。
…確か『バカンス中、起こしたら死罪。夏侯淵』とか…。その中におるのではないでしょうか?」
曹操「…あの馬鹿、この大事の時に何をやってるんだ!」
曹仁「俺に身代わりさせといて自分はバカンスなどとは…許せん!」
曹操「そこへ行くぞ、仁。」
曹仁「おう。では軍師殿、後ほど。」
徐庶「はは…
(ふぃ~、なんとかなったな。だけどほんとに何よ?亡霊って?)」

こうしてなんとか誰にもバレずにすんだ徐庶
西涼との決戦は近い…のか?

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最終更新:2006年12月13日 15:32