第一話
ー楼桑ビレッジの小さな居酒屋ー
テレビはもう数ヶ月、同じニュースをやかましく報道している。
『勢力を拡大し続けているイエローカラーギャング、Co.kinは今日未明、徐州の城を1つ、落城させました。近隣住民に避難勧告がでております。繰り返します…』
酒を飲む男「ちっ、胸くそ悪いぜ!どいつもこいつも!」
大耳男「まあ、そういうなよ、聞こえねえか、圧迫された民の声がよ、益徳…。」
益徳「分かってるよ!玄徳!だから腹が立つんだ!奴ら、蹴散らしたって何度でも立ち上がりやがって…」
玄徳「ふん、お前もちゃんと考えてるんだな、ただの酒飲みかと思ってたよ。」
益徳「へ!言ってろ!」
そう言うと、手にした一升瓶を飲み干す。
その時、息を荒げて門番の男が入ってきた。
男B「玄徳さん、大変だ、数台のリムジンとバイクが町の入り口に!!」
玄徳「……、風向きが変わったようだな…。」
最終更新:2006年11月23日 21:36