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孔明、月英伝(8)

『あの、もし…』
『ん~?少年さん、な~に?』

女性は作業を止め孔明に振り返る
孔明は女性をまじまじと見つめた。
背は孔明より高く、肌は白い。髪は綺麗な黒髪で長く三つ編みにしていて、服装はこの辺の者とは全く違っていた。そして孔明は女性の吸い寄せられる様な瞳にドキドキしながら話を続けた。

『…遺体を葬っておられるのですか?』
『うん。そうだよ。』
『御縁者でございますか?』
『ん~ん、知らない人。』
『赤の他人を…』
『だって可哀想じゃない…。何にもしてないのに殺されて、誰にも葬ってもらえないなんて…だから私が葬ってあげるの。』
『…そうですか…』

孔明はしばらく考え、やがて女性の言葉に心を打たれた。
そして着物をまくりあげ遺体を運んでいる女性を手伝い始めた。

『あっ!有難う~。』
『いえ、私は貴女の言葉に感動致しました。微力ながらお手伝いします。』

孔明と女性は埋葬を続けた。
時が過ぎ、やがて全ての遺体が埋葬された。

『これでみんな少しは浮ばれるかな。有難う、少年さん。』
『いえ、貴女こそか弱い女性なのに…』
『…そうだ!少年さんのお名前聞いて無かったね。何て言うの?』
『私は諸葛亮、字は孔明。』
『私は…月英だよ。』
『月英さん…。…それにしても物凄い早さで穴を掘ってましたね。何か仕掛けでもあるのですか?』
『ん~と、それはね…』
二人が話していると伯父が呼ぶ声がした。