第八十話
「ウィスキーを飲み干して」
地下の薄暗いバーに袁紹はいた。
この数日間、様々な思いが入り交じり、嘆いてばかりいる。
袁紹「…どうしてこんなことに…、くそっ!」
4杯目のウィスキーを飲み干した時に、彼の軍師、田豊が肩を叩いた。
田豊「やはり、ここでしたか…。」
袁紹「ほっておいてくれ…、もう俺はダメだ…。」
田豊「……。」
店の中に袁紹軍の名だたる勇将、知将が入ってくる。
袁紹「お前達も曹操の所へ、行けばいいだろう…。」
「いい加減にしろ!袁紹!」
袁紹「…!!」
武官・文醜「許ユウ…。」
許ユウ「私は曹操と古くからの知人でしてな…、恐れ多くも今の殿を見たらおそらくそう言ったでしょう。」
田豊「…あなたはあの曹操のライバルなのですぞ、奴を倒すのはあなたしかいない。」
武官・顔良「そう…、ゆえに我々は殿を選び、従った、そうであるな!みな!」
バーの店内に歓声が広がった。
袁紹「……田豊、これからはいかなる不遜、僭越も許す…、俺に1から兵法を教えろ…。」
そうして袁紹、復活。
帰国した。
最終更新:2006年12月13日 08:56