第六十八話
「破滅への音」
曹操一行は自らの地元、ハイへ向かうハイウェイを走っていた。
曹操「あれでよかったのか?ジュンイク。」
曹操は後部座席から助手席のジュンイクに話しかけた。
ジュンイク「ええ、見事な演技でした。これで殿は非難される事なく、さらに勇気ある武将として連合軍を脱退できました。」
曹操「袁紹にはビックリしたがな。あいつもあいつなりに連合軍の事を考えているのだろう…。」
曹操「ところで、我が軍の負傷者は?」
ジュンイク「軽傷14人、重傷3人です。殿も含めると。」
曹操「…ふむ、なかなか被害は最小に押さえられたな。」
夏侯惇「お前らしくもない、何をしていた?」
曹操「つい、欲が出て徐栄を討ち取ろうとしてしまった。」
夏侯惇「けっ、大将がそれじゃやってられんぜ。」
ジュンイク「まあまあ、とりあえず作戦はうまくいきました。後はさらに人材を集め、軍を強くしないとなりません。」
その瞬間、車の遥か後方で大爆発が起こった。
どおおおおおおおん!!
夏侯惇「な、何だ!?あれは!!」
それは破滅への音だった。
最終更新:2006年11月27日 23:43