第六十七話
「曹操、脱退」
董卓軍を撤退させた事によって連合軍に一種の満足感に似た弛緩が生まれていた。
連日、宴会が催され、互いの功績を誉めあい、慰めあった。
そこに徐栄軍に敗れた曹操がやってきた。
河内郡太守、王匡
「おう、曹操、散々だったようだな、ワッハッハ!」
袁術「だから言ったのだ。我々の作戦を無駄にしおって。」
曹操「董卓誅滅の好機にも動かず、毎夜酒を喰らって互いを讃えあう…。」
曹操「貴殿らは戦わずして敗れた!しかし、我は戦って敗れたのだ!」
曹操「ゆえに私は貴殿らを軽蔑するっ!!」
曹操に敗残兵とは思えないほどの迫力があり、諸将はたじろいだ。
曹操は堂々と幕舎を出ていく。
袁紹が追いかけてきた。
袁紹「どこへ行く…、曹操…。」
曹操「……。」
バシィ!!
袁紹は曹操を突き飛ばした。
袁紹「……、この連合軍から出ていくがいい、曹操!チームワークを乱すやつは必要ない!」
曹操「……、そうさせてもらおう…。」
袁紹「……、曹操…。いずれ俺とお前は戦うだろう。それまでに力をつけておくがいい。手加減はせんぞ…。」
曹操「ああ…。」
曹操、反董卓連合を脱退。
最終更新:2006年11月27日 23:43