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第十二章
「すれ違う盟友」
数分前…
視点はボブへ…
ボブ
「たま先生…どんな娘紹介してくれるんだろ?うーん…期待が膨らむぜ!」
と、コピーを終えたボブが意気揚揚とハクの居る教室のドアを開けようとする…
ボブ
「遅くなって悪かったなハ……ッ!!」
中には人が二人居た…
一人はハク…、もう一人は…
まだ幼さが残るが美しい女生徒…
ハク
「ボ……、……」
女生徒
「残…、……ない…よ」
二人が話しているが、壁を通してだとよく聞こえない…
ボブ
「なんでハクのヤツ、女と話してんだ?女の方は楽しそうにしてるしよ…」
ボブは咄嗟に隠れ、中の様子をうかがう…
ハク
「……、誰……」
女生徒
「……が好き…の」
ボブ
「…!今、好きって…。…あいつ…人に仕事させといて…自分だけ…、何が『忙しい』だ!俺が邪魔だからコピーさせに行かせたのかよ!畜生…畜生!」
ボブは脇目も振らず走りだす…
ただひたすら、今の光景を忘れるように…
コピーした紙が風に揺れ宙に舞う…
すべてを隠すように…
第十二章・完