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『納得学園 人馬伝』」(2007/02/28 (水) 16:12:48) の最新版変更点

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『納得物語』人馬伝 ~その頃、人馬は~ ―総合町の北部にそびえる城・人馬学園。通う生徒の9割を大会社・団体の御曹司、令嬢が占める有数の名門校である―  学園内の乗馬場。今此処で、人馬学園乗馬部主将、‐人馬盟主‐黄=天が乗馬の披露を行っていた。  パチパチパチ… 「素晴らしい!」 「流石は"ホワイト・フォックス"!」  数多の喝采を後に、黄=天と乗馬部副主将にして彼の腹心、帝=光武は馬屋へと向かった。 「流石は主将、大喝采ですね」 「フン、あのような形だけの賛美など、いくら受けたところでなんの足しにもならん」  そんなやり取りの最中、一人の生徒が彼等の前にひざまづいた。 「九州(コノクニ)様より伝令、反徒の鎮圧は完了、本任務は全て狩犬(カリイヌ)様一人により達成されたとの事です」 「やはり俺の見込んだ通りだな…  九州に伝令、反徒の処遇は全て九州に委ねる!」 「承知致しました」  君主からの新たな伝令を受けると、生徒は足早にその場を去った。 「…で、納得でも面倒な事があったそうじゃないか」 「なんでも、何者かの策謀でハクさんとその友人の仲が裂かれたのだとか」 「その程度で仲間割れとは、随分と信用の置ける『友人』だな…」  黄=天は愛馬を繋ぎながら嫌味ったらしくこぼす。 「もしこれでハクが潰れようものなら、俺の眼も検査が必要か…」 「でも、信じているんでしょう?」 「………」  光武の的確な指摘に、一瞬黄=天の口が止まる。が、すぐに続ける。 「まさか、奴とていずれは障害となりうる存在。容易く信用を置くなど馬鹿馬鹿しい…  行くぞ、我等『人馬同盟』にはやるべき事が山程あるのだからな」  そう残し、若き盟主は馬屋を後にした。 ―人馬学園。総合町・北の城―

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