「第百話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

第百話」(2007/01/14 (日) 18:24:53) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

第百話 「伏す龍」 3つの山を越え、4つの谷を渡り、2つの窟を抜けると誰も知らない桃源郷がある。 そこの小さな庵に優男が眠っていた。 「またテレビを点けっぱなしで…。布団で寝ないと風邪ひきますよ、亮様。」 亮「…ん。ああ、ごめんよ。」 「何をしてたんですか?」 亮「ん…、ちょっとね。そうだ、謎なぞを出そう。」 亮「乞食から皇帝まで、全ての人間に平等な唯一のものはなぁんだ?」 「また謎なぞですか?ん~、なんでしょうか。」 亮「答えは『死』だよ。人には無限の可能性があるけれども、死には逆らえない。たとえどんな権力者であろうともね。」 「『死』…ですか。」 亮「どうせ死んでしまうのに、僕らはなぜ争ってまでして必死で生きたがるのだろう…。」 「……、亮様らしいですね。さあ、ベッドの用意ができましたよ。」 亮「ありがとう…、次、目が覚めたら、全てが無くなってればいいのに。」 「さぁ、眠ってください。あなたはまだ伏す龍なのですから。」

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: