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第八十五話
「哀しみの音」
チョウセンのバイオリンが心地よく響く。
その美しい旋律が宴を盛り上げた。
董卓「ほう…、王允の娘がこれほどの腕前とは…。」
誰もが目をつむり、自在に動く音を追いかけ、芸術という迷宮に迷い込んだ。
董卓「…だが、かすかに哀しみが混じっておる…。」
董卓「…呂布か…、こっちへ来ればよかろう。」
襖がスッと開き、殺気だった呂布が入ってきた。
董卓「俺を討つか…、面白い…。」
呂布と董卓が睨み合う。
策の露見に慌てた王允がチョウセンを襖の裏に引き連れた。