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荊州への道中 魯粛「はっ、はっ、はっ…諸葛謹はどこだ、まだ追いつかぬか…。」 後をつける朱桓 朱桓「おうおう、普段馬に乗らぬ奴が必死こいて走ってやがる。凄い形相だな。…おっと、俺も遅れない様にしなきゃな。」 荊州城 すでについていた諸葛謹 関羽「おっ、諸葛謹殿、どうした?また荊州の話か?それは兄者が居ぬから解らぬぞ。」 諸葛謹「いえ、その話はいずれ…実は…」 尚香「あら、諸葛謹さん、どうしたの?」 諸葛謹「尚香様!丁度良かった。実は尚香様と関羽殿に相談がありまして…」 関羽「ん?」 諸葛謹「実は…かくかくしかじか…で、あまりにも魯粛が不憫でどうしたら良いかと…」 尚香「…あんの馬鹿兄貴…まだそんな事してるのか~…あら、昔の癖がでてしまいました。」 関羽「ははは…、諸葛謹殿はお優しい…相解った。」 諸葛謹「多分もうすぐ魯粛も来るでしょうからそれから対応策を…」 兵「呉より魯粛殿がお見えになりました。」 魯粛入って来る 魯粛「!、遅かった!関羽殿これは何かの間違いで…」 関羽「解っていますよ。諸葛謹殿から聞きました。」 諸葛謹「魯粛、落ち着け。実は………だったのだ。」 魯粛「!、ドッキリだと!」 諸葛謹「ああ、でもわしはあまりにそなたが不憫で…」 魯粛「ドッキリ…はは…は…。」 諸葛謹「しかしこのまま帰ればわしもそなたもお咎めを受けるかもしれない…だから今対応策を考えていたのだ。」 魯粛「そ、そうか…。」 そこへ孔明が来る 孔明「兄上がお出でと聞きましたが…」 関羽「おお!軍師殿」 諸葛謹「亮!良い所に!」 孔明「おお!兄上、おや?魯粛殿もか。」 諸葛謹「実はな亮、………で、どうしたら良いかと…」 孔明「…そうですか…。(しばらく考えて…) ではこうしたら…」 魯粛「?」 孔明「孫権殿と他の将に逆ドッキリを仕掛けるのです。」 関羽「おお!」 孔明「方法はこうです。………な感じで…。」 諸葛謹「おお!それは良い。」 孔明「早速準備しましょう。では尚香様には一筆書いて頂きましょう。」 尚香「解りました。」 孔明「あと尾行者がいるとか…」 諸葛謹「ああ。多分朱桓辺りが…」 諸葛謹、おもむろに外を眺める 林の中にキラリと光る一個のハゲを発見 諸葛謹「やはりいたか。」 孔明「ではそれに聞こえる様に関羽殿と魯粛殿は言い争って頂きます。」 関羽「おう、解った。…魯粛殿…このわしと戦ろうというのか!面白い!受けて立つぞ!」 魯粛「…そ、そなたなんぞ、わしが斬って、く、くれるわ!」 関羽「では一時間後に決闘だ!」 魯粛「…これでよいか?孔明殿?」 孔明「はい、OKです。」 外にいた朱桓 朱桓「お!ついに決闘か!くふふ、魯粛どうすんのかな~。見に行かねば。」 荊州城 孔明「これで良し。後は関羽殿と魯粛殿の演技にかかってますよ。」 孔明の魯粛による逆ドッキリが始まった

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