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第十二話
何進は妹の何皇后の力で大将軍にまで登りつめた男である、しかし、やはり出自が肉屋で、軍の指揮など、取れようもなかった。
だが、今回は妹の息子が皇帝になるチャンスである。
ー洛陽、某所、何進邸ー
ここに大臣や諸将が集められた、その中には曹操の姿も。
何進「先のCo.kin討伐はご苦労であった。」
太った男「いえ、大将軍殿のご威光があったからこそであります。」
何進「なぁに、エン紹、それほどの事はない。」
何進「さて、皆の者、今日集まってもらったのは他でもない、近頃、あからさまに専横を行っている十常侍についてだ…。」
エン紹「おお…、ついに十常侍を…。大将軍の子息、弁皇子が帝位につくにはどうしても邪魔になりますからな。」
このエン紹は四代に渡り、国家の官房長官を生んだ名門の出である。
何進「うむ…。霊帝が崩御なさる前に、何らかの圧力をかけなければ…。」
エン紹「……いかにして……?」
何進「我らの軍を集め、カン官をすべて滅ぼしてやる。」
この意見にその場の諸将は同意した。
たった一人を除いて。