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第七十七話 「汚れたテーブルには」 司徒・王允は近頃、ため息ばかりついていた。 王允「士孫瑞よ…、何かよい策はないか…。この状況を覆すような…。」 士孫瑞「お悩みですな…、ですが言葉を選びなされよ、どこに耳目があるかわかりませぬぞ。」 王允「わかっておる…。うかうか話も出来んわ。」 王允は悩みきっていた。 その才能を董卓に見い出されたばっかりに、董卓の悪を憎みながらも、董卓の片腕となっていた。 兵も力も無く、ただ、憤りしかない。 王允は悩みきっていた。 士孫瑞「策はあると言えば、ありますが…。」 王允「言え…。」 士孫瑞「汚れたテーブルにはテーブルクロスをかぶして隠すのが普通でありましょう…。」 王允「!!」 王允「汚い(董)卓には(呂)布を被せる…。なるほど…。」 士孫瑞「それも西洋の布が適役でしょうな。」 王允「見事だ…、しかしどうやって…。」 士孫瑞「司徒様の娘様は飛将軍と仲がいいそうな…。」 王允「…よし、まだチャンスはある、あの娘がここで活きるとは。」

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