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第二十三章 『誰が為に』 生徒会選挙を間近に控えた学園は活気を帯びている… ? 「だから…もう構わないで…」 ? 「それはボクが決めるコトさ♪」 放送室から二人の声… 歩美? 「自分の感性を押しつけないで…」 汰譜王 「いいじゃない♪二人でやった方が仕事も早く終わるし♪それに今やってるの…生徒会用の人員配置図じゃないか…『ボク』が『生徒会長』になった場合のさ♪」 歩美? 「こ、これは別に…えーっと…えーっと…、そう!歩美がやれって言ったから…」 歩美?の顔が一気に赤に染まる… 汰譜王 「嘘はイケないよ~桜舞♪」 桜舞 「嘘なんかじゃな……きゃ…」 不意に汰譜王が桜舞を抱き締める 汰譜王 「ありがとう…。ボ…いや…俺は必ず生徒会長になってみせる…そして綺羅祭壇を潰す…。…歩美の…そして桜舞のために…」 桜舞 「…」 汰譜王 「あの時の俺は…歩美を助けられなかった…綺羅祭壇から…だけど今なら…」 桜舞 「言い訳だわ…」 汰譜王 「……そうだね…、でもやらなきゃ…今からでも…。それが手向けになるのなら…」 桜舞 「そう…ね…」 ハラリと桜舞の手から人員配置図が落ちる… 汰譜王 「ん…?この人は…」 桜舞 「どうしたの?」 汰譜王 「……この徐盛…って人…」 桜舞 「あぁ…その人は弓道部の部長ね…、かなりの実力派で部員からの信頼も厚いらしいわ…」 汰譜王 「これだ…」 桜舞 「え?」 汰譜王 「いい策が浮かんだよ…」 第二十三章・完

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