けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/01/28(木) 04:11:26

今日は、何かおかしいこの二人
二人ともあまり目をあわさず、基本的にはそっぽ向いてる。
どうしたんだろう・・・喧嘩でもしたのかな?
二年のときの学園祭みたいなピリピリした雰囲気とは違ってるけど
一応解決しておいた方がいいみたいね・・・

「りっちゃん?」
「ん・・・なんだようムギ」
「ちょっと今曲作ってて、ドラムパートのところ相談したかったんだけど・・・」
「ああ・・・どのへん?」
「うーん・・・ちょっとこっち来てもらえる?」
「へ?うん・・・」

そういって無理矢理部屋の隅っこに二人で退避
澪ちゃんがこっちをチラチラ見てる・・・ふふ、心配なのね
大丈夫よ澪ちゃん、そんな野暮な真似はしないから・・・

「ふー、それでどこで迷ってんの?」
「うん・・・それなんだけど」

自然に・・・この空気の原因を聞きだすため

「ここね、ベースとドラムのリズム隊の掛け合いにしようと思うの」
「えっ・・・」

一瞬固まるりっちゃん。わかりやすいわあ。

「ん?りっちゃんどうしたの?」
「い、いや・・・その・・・澪とは・・・いいや」

りっちゃんはその提案を拒否。だけど頑なな拒否って雰囲気ではなくて、
あくまで曖昧な・・・やりたいけど今はちょっと・・・といった雰囲気

「いいじゃない!二人とも仲がいいから、良い掛け合いになると思うわ」
「・・・ちょっと今・・・澪と色々あってさ・・・」

そらきた!理由を引きずり出せそう!
と、ここで少し様子を見ようと振り向くと・・・耳をこちらに向け、
少し頬を赤くしている澪ちゃんが目に入る。・・・りっちゃんから聞き出せなかったら次は澪ちゃんだからね

「あら?なにかあったの?」
「じつは・・・昨日澪の気に入ってたコップ割っちゃってさ・・・」

それから澪ちゃんが文句を言っているうちに、りっちゃんもカッとなってそのまま言い合い・・・
結局そのまま今日になっちゃった・・・って話みたい
うふふ、長い付き合いの割には初々しいのね・・・



「そう・・・大変だったわね。」
「うん・・・よく考えたら悪いの私なのに、変につっかかっちゃって・・・」

それで気まずくなっちゃったのね。りっちゃんたら意外と不器用みたい

「だからその喧嘩の後・・・新しいの買って返そうと思ったんだけど、
そのコップがなんか限定品みたいでさ・・・商店街とか結構探したんだけど、
どうしても見つからないんだ・・・」

ちっちゃい声で言ってるつもりみたいだけど、元の声が結構大きいから
澪ちゃんにも少し届いちゃったみたいで、「えっ・・・」という呟きが後ろから聞こえた。
ふふ、このくらいの喧嘩なら決着はすぐ付きそう。・・・余計なお世話かもしれないけど、一応・・・

「うーん・・・見つからないものは仕方ないわ、澪ちゃんにちゃんと謝りましょ?」
「・・・・うん。許してくれるかなぁ・・・あんなに気に入ってたのに」

そうね。そのマグカップも澪ちゃんにとってきっと特別なものだったに違いない
だけど・・・・きっとりっちゃんは、それ以上に特別・・・限定品なんてものじゃない、この世に一人しか居ない
唯一無二の親友・・・きっと澪ちゃんだってわかってる。だから・・・

「大丈夫よ!心を込めて謝れば・・・」
「・・・・うん、ありがとムギ!」

そう告げて、澪ちゃんのほうに歩いていくりっちゃん。
あとは・・・二人に任せるべき・・・ね!

部活の終わった帰り道、ちゃんと心を込めて謝ったりっちゃんは澪ちゃんに許してもらったみたい
澪ちゃんも「私もいいすぎた・・・」と一言謝って、仲直りのあとはもういつもの二人。
私や唯ちゃんや梓ちゃんを置いてけぼりにして、ワイワイガヤガヤ・・・うん、これでこそいつもの軽音部!
そんな二人を見守っていると、

「あの・・・ムギ先輩」
「なに?梓ちゃん」
「なんていうか・・・凄く、あの二人の扱いが上手いというか・・・凄いですね!」

あら、そうかしら。・・・・そういえばこの三人の中じゃ、私があの二人と一番長くいるんだもんね
と言っても唯ちゃんとは一週間くらいの差だけど・・・
だけど、あの二人の雰囲気の違いとか、そういうものはなんとなくわかるようになってきていた

「・・・うん・・・だって、あの二人は、」

そう・・・あの日から

「私の・・・最初のお友達だもん。」



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