けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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投稿日:2010/01/25(月) 22:14:47

私の気持ちは 間違っている きっとそうだ
いつも助けている気持ちでいたけど、本当は助けられていた
彼女を救うことで、私も救われていた。結局自分のことしか考えていないんだ
私しか助けてやれない、それは大きな勘違いだった
唯やムギでも、彼女を救ってやることはできる 

自分が彼女の特別なんだってずっと思い込んでいた
きっと違う、それは正解じゃない
私はただ、彼女と一緒にいたかっただけ

そんな想いが爆発して、周りを見ることができなくなった
極端なまでに視野が狭くなって、彼女以外のものが目に入らなくなった
気がつけば、みんながいる部室で 彼女の唇を無理矢理奪っていた

終わりかな、これで・・・全部終わりだ
もう彼女は私を見てはくれないだろう・・・・・・私を見たく無くなるだろう
終わりだね。
どうしようもないほどに零れ落ちる涙、止まらない
みんなの私を見る目は、いつもと違っていた。当たり前だ・・・みんなの前で泣いたこともないし、
それ以前に、女の子が女の子と無理矢理キスしたんだよ?
そんなの常識の外、常軌を逸した奇行だ

我に返った私はすぐさま彼女から手を離し、背中を向けて走り出した
逃げ出したい・・・後ろめたい。この歪んだ愛を、涙を・・
だけど、私の腕を掴む大きな手がそれを認めなかった
振り向くと、同じように涙を流した彼女が、その滲んだ瞳で私を真剣に見つめていた
その目が怖く思えて、また扉の方に目を向ける
「・・・はなせよ」
「・・・・・やだ」
なんでだろう、その掴まれた腕から温もりがしみこんできて、また涙腺を刺激する

「こんなの間違ってる!私たち女の子同士だよ?!もう・・・・」
「・・・・もう一回振り向いて」
その言葉に反射的に体が反応して、もう一度彼女の方に目を向ける
その瞬間、さっき生まれて初めて味わった感触がまたやってきた
「っ・・・・・」
「っ・・ぷはっ・・・」

どうなってるんだ?これは・・・
今度は彼女の方から、私と唇を重ねてきた
唯とムギはもう驚きを超した境地のようなものに達した・・・そんな目をしていた
だけど、そんなことを気にせず彼女は真っ直ぐに私を見つめた
「律・・・・さっきのあれは・・・私への好意と捉えていいんだよな」
「・・・・」
その言葉に返事するでもなく、ただ頷く
そうすると彼女が体全体で包み込むように、私を抱きしめた
「・・・だったらそれは間違いなんかじゃない」
なんで?
「・・・・私も、好き・・・律のこと」



そのあとのことはよく覚えていない、
ただ一つわかること・・・
私と彼女は、その日・・・一つ壁を越えた

まだ私はこの気持ちを心の底から正しいものとは思えていない

だけど・・・だからこそ、越えていかないといけない
この気持ちを正しいものと思えるように・・・・

できるかな?・・・きっとできる・・・越えられる
だって私には、誰よりも強い仲間ができた

一緒に歩いてくれる?・・・澪。



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