けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

ずっといっしょに…

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匿名ユーザー

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久々に澪がウチにお泊まりした翌朝。
いつもより早く私は目が覚めた。

「うぅ~…今何時だぁ?」

カーテンの外はまだ薄暗くて。
時計を見るとまだ5時を過ぎたばかり。

「う~ん…まだこんな時間かぁ…」

軽く伸びをして、寝ぼけた頭を少し働かせる。
今日は休みでやることは特に無くて。
オマケに家族は旅行に行ってて誰もいなくて。
つまりは予定も何も決まってない真っ白な一日。

「折角だからもう一寝入りしようかな…」

そんな事を思いながら。
隣で寝てる澪に目をやる。

…うん?

無防備な顔して、さぞかし気持ち良さそうに寝てるのかと思ってたけど。
その顔はどこか不安気で。
何だか小さな子供みたいな表情だ。


あらら…澪ってば、そんな顔しちゃって。
一体、どんな夢を見てるんだろ?

そんな事を考えてると、パジャマの裾が軽く引っ張られる感触。
掛け布団を少し捲ってみると、澪の華奢な手が私の裾をぎゅっと握ってて。

「まったく…澪は甘えん坊なんだから…」

周りからは、大人びたしっかり者って思われてる澪。
でも、それは優しい澪が周りを心配させないよう、一生懸命に背伸びをしているだけ。
等身大の澪は人一倍の甘えん坊で寂しがり屋。
私はよく知ってる。
そういや高校のクラス替えの時に一人だけ別のクラスになった時は、泣きながら寂しいってこっそりと私に電話してきたっけ。

「大丈夫だよ…私はちゃんと隣にいるからさ…」

いつでも…いつまでもそばにいるから…
だから、不安そうな顔はやめて…
いつもみたいに笑ってよ…

裾をつかんで離さない澪の手に。
私は上からそっと、自分の手を重ねて。
それから、彼女の頭を優しく撫でた。


「んっ……りつ…?」

しばらくそうしていると、澪がゆっくりと目を覚ました。

「あっ、ごめん…起こしちゃったな」
「ううん、大丈夫…おはよう、りつ」
「おはよう、みお…お目覚めはいかが?」

寝ていた澪を見守ってたのが、何だか気恥ずかしくなって。
誤魔化しでそんな事を訊ねてみる。
寝ぼけ眼の澪はちょっと考えて…

「何か怖い夢を見た気がする…」
「あらま…それはかわいそうに…」
「でも、起きたら律がそばに居てくれたから…そんなの忘れちゃった」
「そっか…それは良かったな」

ちょっと照れながら、澪の髪に指を絡める。
澪はくすぐったそうに、小さく笑って。

「ふふふ…ねぇ、律。私、今、幸せだよ」
「な、なんだよ急に…」


顔が熱くなっていくのが自分でもよく分かる。
そりゃあ、突然そんな事を言われたら誰だって恥ずかしいし…

「だって幸せなんだもん。律は?」
「う~ん、そうだなぁ…」

そんなの答えは決まってる。
けれど、私は考えるふりをして…
不意打ちで私は笑顔の澪にキスをした。

「ちゅっ…私も幸せだよ、澪」
「もう…ずるいぞ、バカ律」
「へへっ…ごめんごめん」

可愛らしく頬を膨らませる澪。
私はそんな澪に笑い掛けて。

「なぁ、澪…いつまでもこんな風に笑えるように、ずっと一緒にいよう…」
「うん…ずっと…ずっと一緒にな…」
「約束だかんな」
「うん…二人だけの約束だね!」

指切りの代わりに、私達はぎゅっと手を繋ぎ合って。
それから、もう一度。
ふかく…ふかく…
甘くて優しいキスを交わした…

<END>

  • 甘ああああ愛! -- 名無しさん (2012-05-10 14:09:43)
  • よし、続きをかくんだ! -- 名無しさん (2012-05-12 21:38:19)
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