けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

おめでとう

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mioritsu

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今日は、8月20日。
明日は、私の誕生日。
明日の日中は、軽音部の皆で私の誕生日パーティー☆
明日の夜は、家族が私の誕生日を祝ってくれる。

その後は………恋人と、二人きり。

まぁ、今夜も。恋人と二人で居るんだけど。

場所は、寮の私の自室。
いつもなら、澪の部屋で軽音部の皆でダベってんだけど
「今夜は、明日のじゅんびがあるから!!」
って。我がバンドのギターヴォーカルが集合を断った。
伴って、暇になった私と澪はたまには、と私の自室でダラダラしていた。
いつものように。適当にCD流しながら、互いに雑誌を読んでいた。
「みおー」
「ん?」
「私の誕生日プレゼント、決めたかー?」
「決めた」
「なになにー?」
「今言ってどうするんだよ‥」
「知りたいじゃーん」
「だから、誕生日プレゼントってさ。そういう物じゃないだろ?」
「そうだけどさー」
「明日。な?」
「む~‥」
私は、ちょっと唸って

ごろーん

雑誌を読む澪の膝元に、転がり込み
「おしえろよーう」
駄々を捏ねるように、澪に身体を擦りつけた。
「‥まったく‥」
澪は、雑誌を置いて溜め息をついた。
「教えてくれるの!?」
私は呆れ気味の澪を見上げた。
「‥じゃ、起きて?」
澪は仕方なさそうに私の頭を撫でた。
「んっ」
私は即座に起き上がり、胡座をかいた。
「なになにー?」
興味津々の私を、澪は咎めつつ
「えっとね‥」
バッグを膝元に置いた。
「ね、律」
「ん?」
「ちょっと、目。瞑って?」
「あ、あぁ」
私は、澪の言葉に素直~に従った。
「手、出して?」
「うん」
私は、右手を差し出した。
「両手を‥こう」
「あ、ごめん」
澪は私の右手と、引っ込めてた左手を掴んで。私の脚の上に置いた。


「ちょっと、そのまま待ってて‥」
「あぁ‥」
澪はガサゴソ、とバッグの中を探っている様子だった。

………。

少しの間、澪がバッグの中を探る音だけが、響いた。
「…律?」
「‥ん?」
澪は、私を呼ぶと

ぎゅっ

私の両手を握った。

「わっ」
私は思わず声を上げると

ちゅっ

「…っ!!」

…………キス、してきた。

「…りつ」
「…」
「‥目、開けていいよ?」
「‥」
私は、目を開けた。
「………」
目の前には、ちょっと唇を噛んで。私の両手をぎゅっと握ったままで、頬を赤くして目線を下げている澪が居た。
「………」
私も、頬が‥ってか。顔が真っ赤になってたと思う。
「……りつ」
「……ん?」
「プレゼント…」
「あ、あぁ…」
澪は、私の手をまたぎゅっと握って。

「‥‥誕生日イヴの、プレゼント」

ちょっと涙目で、ニコッと。笑顔をくれた。

「あ、ありがと‥‥」

めっちゃくちゃ、照れ臭くなった。

「‥‥りつ」

「‥‥ん?」

「おめでとう‥」

澪は、優しく。笑った。
私は

「ありがと‥」

礼を言って

ちゅ‥

……おかえしの、キスを上げた。


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