けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

お泊りダイエット

最終更新:

mioritsu

- view
だれでも歓迎! 編集

最近、澪の様子がおかしい。
原因は、体重が増えた…らしい。実際、私は体重計を見たワケじゃないんだが。
少食を心掛け過ぎているのだ。
普段食べる量を減らしてるもんだから、そりゃ体調も優れない。
HTTの練習中も頑張って「いつもどおり」演奏してるつもりでも、私には分かる。
色々と雑に弾いてたり、所々詰めが甘かったり。
メンバーは何も言わない。やっぱ気付いてるのは私だけか。
敢えて何も言ってなかったが、この調子だとあからさまに支障が出る。

…こりゃ、なんとかしないとな。

とりあえず。私は練習帰りに澪を我が家に誘った。
私の部屋でいつものダラダラタイム。

…やっぱ、おかしい。

いつもなら、私がベッドに寝転がり。澪はベッドに背をもたれて雑誌を読むんだけど。
今日は、床に寝っ転がってる。「らしくない」とはこの事か…。
私はベッドから床に降り。ごろーん、と寝転がった。
ごろごろ、と澪に近寄り
「みーおー?」
「ん?」

ぎゅうっ

横から抱き着いた。
「‥何?」
…拳骨が来ない。やっぱ、おかしい。
「くんかくんかー♪」
私は、黒髪に頬擦りした。
「…もうっ」
澪は、拳骨を下ろさず。私を抱き寄せた。

‥甘えたがりモード?

床で抱き合う、私と澪。
…体重増えた‥か?
抱き心地は、いつもとそんなに変わらない。
「んーっ」
私は澪の胸に顔を埋めつつ、抱き締めてみた。
「‥よしよし」
澪は、優しく私の茶髪を撫でた。

…分かった。

「‥みーお?」
「なに?」
「‥太った?」
「‥‥っ!!」
みるみる内に澪の顔が赤くなり、目尻が釣上がった。
やっぱり、澪は体重を気にしていた。
「…冗談だよ」
私は、背中に回した手で最中を撫でた。
「‥え?」
澪は真っ赤な顔のまま、面食らった様子。
「…」
私は、一呼吸置いて
「‥そろそろ、生理だろ?」
目を合わさずに、聞いた。
「…あぁ‥」
澪はそういえば、という声で答えた。
「‥やっぱり、な」
私は右手を澪の下腹部にあてて、撫でた。
「ココだけ、すんごく張ってるし」
「…」
澪は、沈黙して私を少し抱き締めた。
私は、澪をもっと抱き締めた。
「…大丈夫、だよ」
「‥なにが?」
「ちょっとやそっと、太ったくらいで。嫌いになったりしないし‥」
「‥別に気にしてないし…」
強がりを言う澪。
じゃ、なんで食べる量へらしたんだー?なんて聞いても……まともに答えちゃくれないだろうな。
「‥まったく」
私は、起き上がって膝を突いた。


「‥え?」
澪は、私を見上げた。
私は、左手を澪の首に回し
「よっ、と」
右手を澪の膝の裏に回した。
「え?え?」
澪が慌ててる間に
「ちゃんと、捕まってな?」
私は、澪をお姫様だっこで持ち上げた。
「ちょっ…りつっ‥!」
澪は慌てつつ、私に抱き着いた。
‥うん。やっぱ体重増えたワケじゃないなって、持ってみてわかった。
「重いからっ‥!」
生理が近い澪は、顔を真っ赤にしたまま注意を促した。
「‥だーいじょーぶだって」
ドラマーだし、と私は澪をベッドへと運んだ。
「………」
澪は、嬉し恥ずかし、みたいな表情。
「‥ほいっ、と」
私はベッドの上に、澪を下ろした。
「…」
…が
「…」
澪が、私に抱き着いた腕を離さない。
「‥なんだよ」
前傾姿勢で私が聞くと

「…………こっち来てよ‥」

ぐいっ

めっちゃ恥ずかしそうに、私を引っ張った。
「おわっ、とっ」
私は、澪にベッドへ引っ張り込まれた。

ごろんっ

私と澪は、盛大にベッドの上に転がった。

『………』

私は、澪を胸に抱き
澪は、私に抱かれる格好になった。

「……………りつ」

「…ん?」

「……今日、泊まってっても‥‥イイ?」

「あぁ、イイよ。でも‥」

「‥‥でも?」

「なんで?」

「……………」

澪は、暫く沈黙した後
私の制服のシャツをギュッと握って


「………しらないっ…」


すんごく恥ずかしそうに、胸の中で呟いた。


名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー