けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

夏の胸騒ぎ

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mioritsu

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夏が近付く…ってか、この暑さはもう真夏だな。
そんな7月の、ある日。

「あちーなぁ~」
「そうだな」
私と澪は、部活帰り。
「澪ー」
「なんだ?」
「アイス食べたい」
「そうだな‥」
澪は少し考えて、提案した。
「‥アイス、買おっか」
「いいねー♪」
私は二つ返事で答えた。
「なーにたべよっかなー♪」
「一つだけだぞ?」
「わかってるってー♪」
私と澪は、コンビニに立ち寄った。



「ん~…」
私はコンビニの冷蔵庫の前で、にらめっこしていた。
「……まだ?」
「ん~‥」
澪は少し呆れた様子。
…まぁ、待たせてるしな……
と、ココで

ガラッ

澪はおもむろに冷蔵庫を開け
「コレ、買うからな?」
パピコを手に、言い切った。
「えー!?」
迷っていた私は声を上げた。

「…律?」
澪は、笑顔のプレッシャーを掛けてきた。
「…あ、あぁ‥」
私は、止む無く従った。
ガリガリ君が良かったのになー…とか、思いつつ。
私は、澪とコンビニを出た。


いつもの、近所の公園。
夕暮れ時が過ぎ、沈んだ太陽の光だけがちょっとだけ照らす中。
ちょっと、薄暗い遊具が涼んでる中。
私は、澪と一緒にベンチに座っていた。
「さっすがに日が暮れると涼しくなるなー」
「そうだねー」
一緒に、パピコをちゅーちゅー吸っていた。

…そうだ。

「みおー?」
「ん?」
私は、パピコを差し出した。
澪は、不思議そうな顔でパピコを受け取った。
「じゃ、私はこっちな!」
私は澪のパピコを奪った。
「‥?」
澪は、相変わらず不思議そうな顔。
「いいからいいから!」
私は構わずパピコに吸い付いた。
「…うん」
澪も、腑に落ちない様子でパピコに吸い付いた。

ちゅーっ

一頻り吸った所で。

「みおー」
「ん?」
私は、澪に声を掛けて
「間接、キス!」
パピコをちょっと振りながら、ニカっと笑った。
「…っ!」
澪は、予想通り。
パピコを両手で握り、赤面した。
「‥あれー?」
私は澪の顔を覗き込んだ。
「‥」
プイっと、そっぽを向いた。
「照れちゃったのかなー?」
黒髪を、私はからかった。
「……っ」
澪は、少しの間、身体を震わせると

「…バカ律」

小さな小さな声で呟いて、振り向いた。
そして、意を決した顔で

ちゅっ

キス、した。

「…っ」
流石に、私も赤面した。

「…間接じゃ、ヤだからな…」
キスしといて、澪はまたそっぽを向き

「…」
私は、赤面して言葉を失いつつ

…ちゅー

二人で、チョココーヒー味のパピコを吸った。

公園は、だいぶ薄暗くなっていた。

ちゅー…



……チョココーヒー味のパピコは、甘かった。


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