けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

さいしょのころ

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mioritsu

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「…りつー」
「‥ん?」
「…」
私は、下校中。
律の手を、握った。
「…」
律は、私に手を握られて。

…少し。考えた様子で。

ぐいっ

私を引き寄せ

がしっ

腕を、組んだ。

「…っ!」
私は、見る見る内に赤くなった。

「…澪?」
律は、私の顔を覗き込んだ。

「…な、なに?」
私は、そーっと。律の顔を見た。

ちゅっ

「なっ…!」
律に。キスされた。

「…フン‥」
律は、呆気にとられる私を見て。呆れた。

「‥澪、さ」
律は、私に語り掛け。目をガン見してきた。
「意識、し過ぎ」
律は目を外すと前に向き直り、私の腕を引いた。
「‥どーせ、さ」
律はやれやれ、と肩をすくめると
「私と澪がベタベタしてたって、この辺の人達は何も思わないって」
だろ?という顔で笑い掛けてきた。
確かに、幼馴染みの近所の子達がキャッキャしてても、大人達には気にならないかもしれない。
ほのぼの、のんびりって感じなのかもしれない。

…当事者の私にとっては、のんびりもほのぼのも、無い。

つい最近。律と付き合う事になって。
幼馴染みとか親友とかに加えて、恋人同士になって。

お年頃の女子としては、否が応にも意識する所。

前々から気になってはいたが。
律は‥何かと男っぽい。
今の「意識し過ぎ」とか。普段の振る舞いとか。
大雑把な言動なだけって言えばソレまでなんだけど…。

こう、男っぽいとか思うと女子高での律の立ち位置が気になって仕方ない。
内気に内気を重ねた私が惚れたくらいだから、一般的な女子が気を向けてもおかしくない。
実際。告られたーとか、話すし。
やけに付き纏われる、とかも、話すし。



…でも。律は、私を選んだ。



盛大なプロポーズとか、そんなんじゃなかった。
律もモテるけど。私も何かと声を掛けられてはいた。
容姿とか、色々と自覚する節はあったけど。

…正直、参っていた。

ソコで。まさかの律がモーションを掛けてきた。
いつものように、二人きりで私の部屋でダラダラしてた時に。
普段のクラスや軽音部でのキャラから丸っ切り。切り替えて

「‥澪は、私のモノだから」

とか。言ってきて。
抱き締めてきた。
色々あって弱っていた私をオトすには、申し分なかった。

性別とか、親友とか。どうでも良かった。

…私を受け止めてくれるヒトが、欲しかったんだ。

私は、律の欲に答えた。
いつもの調子でおちゃらけて、他の娘の所に行ったりしないかな…。
…そんな心配も。すぐに杞憂に終わった。


「‥みーお」
ある日、律は一通の封筒を手渡してきた。
「‥ん?」
私は、封筒の中の一枚の紙を見て、固まった。

婚姻届だった。

必要事項は私と親族が記入する以外の全てが、埋まっていた。
証人の欄には、唯とムギのそれぞれ自筆の名前。
「…二十歳になってからだけど…結婚。するからな?」
同性じゃん、とか。
突っ込みどころは色々あったけど。

私は、律を信じて行くって、決めた。

そんな大袈裟な話の末に。私と律は付き合っている。
私は腕を組む事すら恥ずがってるけど……。



私が顔を赤くしながら律の腕に抱き着いて。
律の部屋に帰った日。
律が、私を引き寄せた。
私が音楽雑誌を手に取ろうとした所で、身体が律に引き寄せられた。

「‥みーお」
律が、いやらしく私の身体に腕を回してきた。
私はちょっと拒否りながらも、律を受け入れた。
勿論、最初は私も女同士で何やってんだって、思ったし。
律にも、言ってみた。けど。

「好きなんだもん。しょーがねーじゃん」

こうするしかないし、と律に言い切られてからは、律に全てを委ねた。
実際、気持ち良いし。男性にされるとか、は…。
されるくらいなら、死ぬ。律にしか、されたくないから。

それくらい、律のコトを好き。愛してる。


今夜も、律は愛してきた。

子供っぽくも、凛々しく見つめてくる顔が、たまらない。
見とれていると、律が腕を引いてくる。

「感じる澪…かわいい」

言い返すにも、気力が無い。
そっと、律に触れる気力しかなかった。
律は、私の腕を掴むと肩に回した。
私は、律に抱き着く格好になった。

…あったかい。

私が夢見心地になったトコロで

はむっ

意識が、飛びそうになった。
律が、耳を甘噛みしてきた。
「ぁんっ‥!」
正直、声を上げて悶えた。ギュッと、律を抱き締めた。
「…かんじた?」
律は囁いた。耳元で囁かれたもんだから、小さな声色も、ぬるい吐息も、嘲笑い気味の表情も。
直に伝わってきた。
「‥んん…」
私は、顔を真っ赤にして。
唸りながら掌を律の背中でモゾモゾさせるだけで精一杯だった。

……ふわっ

「‥え?」
私は、胸元が涼しくなった事に気付いた。

するっ

「ぁっ…!!」
私は、胸に直で感じた感触に声を上げた。 
「りつっ‥!」
私は、律を叱った。
「なに?」
律は、臆面も無く聞いてきた。
律は、私のシャツのボタンを外して、ブラに手を潜らせていた。
‥大雑把な性格のクセに、手先は器用だった。
「……」
私は、急に揉むなよ、なんて言える筈もなく。
私は伏し目がちに律を睨むしかなかった。
睨んだら睨んだで、イケメンな律に見られてると気付いて、恥ずかしくなる。

律はそんな私を見透かしていた。

「…みーお」
律は、カチューシャを外し
「ほら」
私に、着けた。
「‥なに?」
私は、前髮を降ろした律に聞いた。
「…澪にも。似合うかなって‥」
と、言いながら律は私の唇を奪い
「…んンッ!!」
胸元を、まさぐってきた。


散々かわいがられて

散々いじめられて

散々からかわれて

私は、タガが外れた。


んちゅっ

律は私の唇を味わうと
「‥ふぅ‥」
綺麗な目を細くして、私を見つめながら唇を離した。

…私は。もう無理だった。

「りつぅ‥」

おそらく、欲しくて欲しくてタマラナイ、みたいな顔だっただろう。

「………」

私は、無言で口を半分開いたまま。涙目で律に懇願した。
交差した互いの太腿を、擦り合わせた。
体温を。もっと、感じたかった。
涙目の眼は、乾きを知らなかった。

「………ほしいんだ?」

律は、私の頬を親指でなぞって。
冷たくも、暖かい眼差しで聞いてた。

「……」

私は、半開いた唇を一旦閉じて頷いて。
また、唇を半開いて。律を見つめた。

………ァッ!!!

熱くなった所に、律の指が触れた。
身体が、大きく揺れた。

「コレ?」
律が悪戯に指を動かした。
私は、ガクガクと身体を揺らした。
私は身を静ませつつ。必死で律を抱き寄せ、耳元で。
…やっとの思いで。熱い吐息を混じえて、言った。


「‥はやく‥ちょうだい…」


もう、律に回した腕はだらり、と垂れていた。

「…ッ!」
だらりと垂れた私の腕が、力んで律の背中に絡みつくのと同時に


律は………、くれた。


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