けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

青ジャージ

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mioritsu

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学校の帰り。私はちょっと恋人の家に寄ってCD借りて帰ろうと思って。
いつものように二人で家路に着いたら。
雨に、降られた。
梅雨の中休みー、とかテレビで言ってたから、すっかり油断してた…。

私と律は、急ぎ足で部屋に入った。
「‥ったく。天気予報もアテになんないよなー」
律がボヤきながら制服を脱いだ。
「あぁ‥」
私は、思わず顔が赤くなった。
「‥澪も着替えな‥って」
律は素早く私の様子を察知した。
「みーおー」
律はスタスタと近寄ってきて

ぎゅっ

「ぅわっ!」
抱き着いてきた。
「赤くなんなよー。な?」
下着姿で無邪気に笑った。
「もう、恥ずかしがるような間柄でも無いだろー?」
笑顔と、バスタオルを手渡してきた。
「そ、そうだけど…」
私は目線を逸らした。
「けどー、じゃなくて!澪も早く着替えな?風邪引くぞ?」
「‥わかった」
私は渋々制服を脱いだ。
確かに付き合ってる間柄で下着姿見て恥ずがったり照れたりってのはおかしいだろうけど‥。
私は、そういう性格だった。
律もああ言いながらも、私が脱いでる間は私の方をなるべく見ないようにしてくれてる。
「澪」
「‥ん?」
「コレ」
律は、ジャージとTシャツを手渡してきた。
「適当で申し訳無いけど‥着替え。コレでイイか?」
「うん、大丈夫。ありがとう」
私はジャージに。律はロンTとショーパンに着替えた。


雨は、止まない。
私と律は、ベッドでゴロゴロしながら雑誌を読んでいた。
雨は止まないけど…コレはコレで、イイ雰囲気だった。
私は、不意にジャージの匂いを嗅いだ。
「‥あ、洗ってなかった?」
律が心配そうに聞いてきた。
「‥大丈夫」
私は律の胸に飛び込み、匂いを嗅いだ。
「‥なに?」
「‥律の、匂い」
私は上目遣いで笑った。
「‥洗剤だろー?」
律はあしらおうとしたが
「いーや」
私は、律を仰向けにして
「こんないい匂い、律しかしないもん」
思いっ切り胸に顔を埋めた。
私は普段こそ恥ずかしがり屋だが、恋人とふたりきりの時は、少し大胆になれた。
「…ありがと」
律は照れつつ、礼を言ってきた。まぁ、悪い気はしなかっただろうし。
照れた律は、可愛かった。
「…もうっ」
律は照れ隠しに、私を腕の中にしまった。
私は、律の腕の中に抱かれた。
「…いい匂い」
「…」
私の言葉に律は、無言で頭を撫でて答えた。

「…」

「…」

私は、律の腕の中で睡魔に襲われた。
何か、喋らなきゃ…
「…りつー」
「…何?」
「高校卒業したらさ、ジャージちょうだい‥?」
「…いいけど‥」
「‥けど?」
律は、一呼吸置いて
「…卒業したら一緒に住むんだから、あげるも何も無いだろ?」
何気に、同棲宣言をした。
「‥‥」
私は、滅茶苦茶嬉しくなった。
嬉しかったし、律の腕の中は気持ちいいしで
睡魔には、勝てそうもなかった。

「…りつー」
どーせ寝ちゃうから、最後に、ひとことだけ。

「‥なに?」

「…ジャージもらう代わりに‥私、あげるから…」
私は、あっという間にまどろみに吸い込まれた。

頭を撫でる律の言葉を最後に、私は眠った。

「…よろこんで」


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