けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

昼下がり

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mioritsu

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土曜の昼下がり。

部活が終わって、私と澪だけ残して
唯とムギと、梓が部室から居なくなって。
私と澪と、ふたりきり。
別にどーってコト無い時間だったし。
なんとナシに、一息つきがてら。カチューシャ外したら
私の恋人が慌てたモンだから。

イタズラ心に、火が点いた。

顔赤くして、なんでもない。とか言って顔背けたり、急々とエリザベス背負って先行こうとするし。
私は、そういう澪の素直じゃなくて‥でも、全っ然本音を隠し切れてない仕草が、滅茶苦茶ツボだった。

私はカチューシャをカバンに仕舞いつつ、恋人の背中を追った。
部室を出てすぐに、声を掛けて右手で澪の肩を掴んだ。
階段を降りようと足を踏み出した澪は、怪訝そうに振り向いた。

よし、イケる。

んちゅッ

私は澪に唇を奪い、右手に続いて左手も肩を捕らえた。
身体を捕獲して、すかさず右手をエリザベスに伸ばしてそっと、床に置く。
すぐにでも抵抗したそうでも、出来ない様子の澪。
カワイイ。
驚きと、ちょっと怯えの表情の澪。
「‥なにすんだよっ!」
キスだよ、と答えるとホントに悔しそうに下唇を噛んだ。
悔しいのか‥は、わかんないけど。こういう場面で下唇を噛むのは、澪の悪いクセ。

私のイタズラ心を「もっと、もっと」ってクスグッてくる、から。

照れた澪を可愛がりつつ声を掛け、左手で澪の右手を掴んで白い壁に磔た。
右膝で澪の左脚を退けて、身を寄せて。ブレザーを重ねた。
スカートの裾から澪の白い内腿が覗いた。私はワザと、太腿を押し付けた。
こんな所で…という異常感も手伝ったんだろう。

澪の身体が、ビクンっと。震えた。

悪戯に微笑んで見せると、ブレザー越しでも澪の鼓動が伝わってきた。
澪は言葉少なに、左手で抵抗してきた。拳骨をくれる時の、その勢いなんかどこへやら。
私の右手に簡単にあしらわれ、私の右手はすぐに澪の顎を捕らえた。
澪は、こんな所で、こんな状況で。私に囚われた。
「…もしかしたら、誰か。来るかもな?」
私の懸念の小声に、澪は簡単に声を上げた。

…そんなコト気にしてたら、こんなコトしないっつーの。

そんなコトを考えつつ。私は恋人が無性に愛しくなり、唇を奪った。
抵抗なんか出来やしない、私の恋人。
重ねる唇はやけに素直な代わりに、身体は緊張しっぱなし。
状況が状況なだけに、無抵抗な恋人がいつもより余計に可愛く思えた。
そんな折

トン‥トン‥

遠くから、階段を登ってくる足音が聞こえた。
反射的に慌てる澪。わかりやすい。
だーいじょーぶだよ。と私は唇を厚く、熱く重ね、右手で黒髪を優しく撫で
ブレザーとスカートと、脚を。ギュッ、と密着させた。

何があっても、澪は私のモンだ。

トン‥トン‥

近付く足音。
私は、ぬめる澪の舌に舌を絡ませて。澪の身体の震えを確認した。

怯えてんだな。
誰に見付かっても、澪は私のモンだ。

私の意思に応えるように、澪は右手で私の左手を握り
私のブレザーを掴んだ。
思っ切し目を瞑る澪。
私は階段の下の方に目をやり、左手を離した。
人の気配を、感じた。私は左手で澪の右手を自分の背中に回した。
澪はゆっくりと、私を抱き締めた。

「‥こんな所、誰かに見られたらどうしよう」って。

だいじょぶだっ、て右手で澪の頭を叩き。
私は気配の主に左手の掌を見せた。

今、取り込み中なんだ。


気配の主は………和だった。

おそらく、生徒会の諸用がてら学校に来てて。楽器の音が聞こえた音楽室に提出書類を届けに来たんだろう。
情事の途中の私達を視認すると苦笑を浮かべ。ひらり、と書類を私に見せてから。
和は足音を潜めて、立ち去った。
私は心の中で和に「サンキュ」、と呟き。

「‥もう、大丈夫だぞ?」
唇を離し、黒髪を撫でた。

「ホントに‥?」
唇を唾液で濡らした黒髪は、怯えてて。少し涙目だった。

「あぁ、大丈夫だ!」
私は頷き、身体も放し。唾液を拭ってやってから
「…つづきは‥‥どっちの家で、する?」
耳元で囁いた。
「…っ!」
また顔を赤くした黒髪から拳骨は‥‥流石に、今は飛ばないか。
黒髪は、ゆっくりとエリザベスを手に取り
「‥先に、着替えたい」
デートの、前に。と、呟いた。
「‥じゃ、澪んちでつづき、だな?」
私がイタズラに聞くと
「…ぅるさいな、もうっ!」
黒髪は赤く染めた頬を隠しながら、左手で私の右手を握った。
「…………バカ律」
ちょっとつぶやくと、黒髪は私の右手を引いた。
手を引かれながらも

やっぱり、澪は私のモンだ。

と思った。多分、澪は

…律は、私の物。

とか、思ってんだろうな。

私は揺れる前髮越しの、黒髪に手を引かれて。学校を出た。


澪んちに行った後の「つづき」を、考えながら。


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