けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

真っ昼間

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匿名ユーザー

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その日は、土曜日だった。

学校は休みで、午前中だけ軽音部の練習があって。
時計の針が両方「12」を指した辺りで
「‥じゃ、今日はこれで終わりだなー」
律が終了の合図をした。
「なんか、部活っぽかったね!!」
「コレで普通なんですけどね‥」
ギターの二人がいつもの会話を交わし
「お茶はまた、来週ね♪」
ムギが締めた。
「ざんねんだけど、土曜日だしね~」
「別に部室でお茶しなくても‥誰かの家でお茶すればいいんじゃないですか?」
「よし!あずにゃんちでお茶しよう!」
「なんで私の家なんですか!!」
「え~。イヤなの?」
「イヤじゃ、ないですけど‥」
「じゃ、きまり~♪」
勝手に話を進める唯と、巻き込まれる梓。
「悪いんだけど‥」
と、ココで私は割り込んだ。
「私と律は、パス、で‥」
「えー!?なんでー!?」
思わず体を乗り出す唯。
「なんでって‥今日は皆予定があるから午前だけって。決めただろー?」
律が両手を頭の後ろで組みつつ、突っ込んだ。
「私は皆、としか聞いてなかったわよ?」
ムギが私と律にニッコニコな笑顔を投げ掛けてきた。
私は墓穴を掘った事に、今更気付いた。
「お二人は予定があるんですね‥じゃ、私達でお茶しましょう!」
梓が空気を読んだ。
「じゃ、これからあずにゃんちだね♪」
「にゃっ!!…仕方無いですね‥」
梓は顔を赤くしながら、抱き着く唯を引きずりながら部室のドアに向かった。
「澪先輩、律先輩!また来週ですね!」
「またねー!お二人さん!!」
「また来週♪」
律と私は、三人を見送った。
「おう!気を付けてなー!」
「また、来週な!」

‥バタン

‥‥‥。
「‥梓、空気読んだな」
「うん‥」
部室には、私と律が残った。
元々、午後からデートって事で午前の練習にしたんだけど。
‥流石に「デートだから」とは、皆に伝えていなかった。
「‥ま、コレはコレで、良しとするか!」
律はドラムの椅子から立ち上がった。
「そうだな!じゃ、とりあえず、帰って着替えよっか」
学校は休みとはいえ、部活は部活。私達は制服で来ていた。
「あぁ。やっぱ、朝からの練習は疲れたなー」
律は頷き、カチューシャを外した。
「律!?」
私は部室で滅多に見られない律の素顔に、思わず声を上げた。
「何?」
疑問の声を発する律の顔に、無造作に前髮が降りた。
「いや‥なんでもない‥」
自分で顔が赤くなるのが分かった。
…てか、なんで赤くなってるんだ、私‥。
律は、単に練習からの解放感でカチューシャを外したんだ、と思う‥。
ソレに、前髮降ろした律なんて家で沢山見てるじゃないか‥。
「ははーん‥‥」
律がイタズラしますよー、という声で近付いてきた。
「‥澪ちゃん、ときめいちゃったのかなー?」
前髮が降りた律は、私の顔を覗き込んできた。
「なっ‥なんでときめくんだよ!今更‥」
「だって、澪。顔、赤いし」
「あ、赤くないし!」
私は律に構わず、エリザベスを背負ってスタスタと部室を出た。
「‥はいはい」
律はやれやれ、と溜め息をつき。私の後を追ってきた。
「日直の先生に、声掛けて帰ればいいんだよな?」
「‥あぁ」
部室のドアを閉めた律に、私は背中で答えた。
私が階段を降りようとした矢先。
「あ、澪ー」
律が肩を掴んできた。


「‥なんだよ」
私は仕方無しに振り向いた。
その瞬間

ぶちゅっ

律は
「…!!!」
キス、してきた。

私は、突然の出来事を把握出来ないまま。
律に両の肩を掴まれ、そのまま壁に押し付けられた。
律の顔の高さまで顔と、律の腰の高さまで腰が、降りた。
膝が少し、曲がった。
律は、緊張する私の体から器用にエリザベスを放し、床に置いた。

ちゅっ

律は、優しく唇を離した。
「‥なにすんだよっ!」
階段から廊下に響かないように‥私は真っ赤な顔で小声で律を叱った。
「‥キスだよ」
前髮を降ろしてる律は言い切った。
「‥っ!」
いつもと違う律に言い切られ、私は口を噤むしかなかった。
「照れた澪が」
律は左手を私の右手に絡め、白い壁に押し付け
「‥可愛かったから、さ」
押し付けた手を、握り締めた。
身体を、私の身体に、くっつけた。
前髮降ろした顔でニヤっと、笑った。
律の右の太腿と、私の左の内腿が密着した。
……悔しかったけど、ドキッとした。
「…誰か‥来るってば‥」
私は左手で制しようとしたが
「‥別に?」
軽く右手でいなされた。
前髮降ろした律の右手は、私の顎を捕らえた。

「ぇ…」
私の口は、律の親指により。いとも簡単に半開いた。

「…もしかしたら、誰か。来るかもな?」
狼狽える私を嘲笑うように、律は階段の下の方に目をやった。

「ぇ!?」
私は声を上げた。

「静かに、してなきゃな‥」
前髮降ろした律は、その口で。

私の口を、塞いだ。
やや強引な律の態度に対し。私に抵抗の余地は、無かった。
律の茶髪が、私の頬をくすぐった。

トン・・トン・・

遠くから、誰かが階段を上る音が聞こえた。

「‥っ!!」
私は慌てた。

が、

律は構わず唇を、私の唇に斜めに合わせて塞いだ。
体を更に密着させてきて、私は自由を奪われた。
茶髪が顔に纏わり付いてきた。

トン・・トン・・

近付く、足音。

「…っ!!!」
律は構わず、舌を絡ませてきた。
身体が、思わず震えた。
右手で、律の左手を握り締めた。

・・・っ

私は、思いっ切り目を瞑り

左手で律のブレザーを。思いっ切り、掴んだ。


  • この緊張感が煽られる…! -- 名無しさん (2011-09-17 00:52:24)
  • なんかヤバイ、イイ! -- 名無しさん (2012-01-22 12:53:11)
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