けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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匿名ユーザー

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投稿日:2010/01/12(火) 22:06:04

今日は、今日こそは。澪に、言うんだ。
勿論あの花を持って。

「み、みみみ、澪」
「律がどもるなんて珍しいな、どうかしたのか?」

なにかあることは、もうバレバレ。
今の私にゃドッキリ的な事をする余裕なんて、ない。

「あああ、あの、だな!」
「律。とりあえず、落ち着け?」

なんか、かっこわりー・・。
でも、言えないで終わったら、もっとかっこわりー。
よし深呼吸だ、深呼吸。・・ぃよしっ!

「あのな、これ」
「あれ?・・これって」

後ろ手で持っていたものを、澪に見せる。
前にあげたこと、ちゃんと覚えててくれたのが、嬉しい。

「そ、サンザシ。あんときな、言ってなかったことがあるんだ」
「そうなのか?」

…うぅ。ドキドキが、とまんない。
お、落ち着け私。大事なのはこっからじゃないか。

「前に、これの花言葉言ったろ?」
「『希望』だったっけ」
「実は、もう一個あるんだ」
「へぇ」

きっと大丈夫、大丈夫だから、がんばれ私。

「私、な。澪の事。好きなんだ」
「え?」
「友達の好きじゃなくて、一人の人として」
「それって・・」

澪はそれ以上言わずに、黙ってしまった。
それでも、最後まで、言わないと。

「そんでな、サンザシの、もう一つの花言葉」
「『たった1つの恋』っていうらしい」
「あん時は、まだ、言う勇気がなかったからさ」
「勇気が出たら、もっかい花を贈って、今度はちゃんと言おうって、思ったんだ」
「だから、澪」

澪の目をまっすぐに、見つめる。
澪も、ちゃんと私の方を見つめ返してくれた。
それが、凄く、嬉しい。

「私と、付き合ってください」

そう言ってサンザシを差し出す。
受け取って、くれるだろうか?
もし拒まれたら。そのあと、どうしたらいいだろう?
言い切るまでは出てこなかった不安で、いっぱいになる。



「律」
「な、なに?」

急に呼ばれたもんだから、声が上ずった。
したら澪のやつ、笑い出すし。
こんにゃろ、こっちがどんな気持ちで・・。

「私も、律の事、好き」

こころの中で澪に不満をブツけようとした、その瞬間の出来事で。
頭が、ついていかない。

「サンザシも、ありがとね」
「澪、それって」

両思いってことで、良いんだよな?・・嘘じゃ、ないよな?
なんか、なんか。・・・泣きそう。

「え、あ・・おい、律。何で泣くんだよ」
「だって、あ、安心したら」
「ったく・・いっつも私に泣き虫泣き虫言う癖に」
「う・・うるへー!」

そう言いながらも、澪は私を抱きしめてくれて。
それが、すっごくあったかくて。

「澪」
「ん?」
「私、今世界で一番幸せ」
「違うぞ。律は、二番」

まさかそこ、訂正されるとは。
っていうか訂正するもんじゃねーだろ?そこはさ。
あまりの驚きに、涙も引っ込んだ。

「今、世界で一番幸せなのは、私」

恥ずかしがるでもなく、きっぱりと言い放つ。
こ、こっちが恥ずかしくなるっての!
最初に言ったのは、私だけどさ!

「・・・澪」
「な、なんだよ」
「やっぱり、澪は、澪だな」
「なっ!お前なぁ!」







おわる。



  • いいね~ -- 名無しさん (2011-07-31 06:21:25)
  • あらあらまあまあ ポワポワ〜 -- 名無しさん (2011-12-23 13:24:21)
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