けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

隠し事

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mioritsu

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大学生活にもすっかり慣れたある日。
私は居酒屋のバイトを終え、澪と一緒に住むアパートへ帰った。
「たっだいま~♪」
「おかえり」
「ま~♪…って、アレ?」
いつもならお帰りなさいのキスで出迎える筈の澪。
だが、今日は妙に冷めた調子で出迎えてきた。
大概ケンカしてる最中とかはこんな調子だが、ココ数日ケンカをした憶えはない。
「律。こっちきて」
スタスタとリビングに歩を進める澪。明らかに怒っている。
身に覚えのない私は首を傾げつつ、リビングに向かった。
リビングのテーブルを目にした私は、全てを把握した。
正座する澪の正面のテーブルに置かれていたのは、所謂「エロ本」だった。
私は澪に隠れて、様々な知識を仕入れては行為に生かしていた。やましい考えでは無いのだが…。
「…」
とりあえず、あまりの気まずさに私は絶句した。
「ソコ、座って」
澪は私に指示すると
「ベッドの下掃除してたら見付けたんだけど。コレ、何?」
エロ本を指差して聞いてきた。
私はベッドの下に隠す、なんて浅知恵を使った事を反省した。
「…」
黙り込む私。
「何?」
「…」
「何?」
「…」
「……あのさ、黙ってても分かんないんだけど。私の話、聞いてる?」
「……はい‥」
「じゃあ、コレ。何?」
「‥」
「何?」
「‥エロ‥本‥です‥」
「なんでこんなの持ってるんだ?」
「…ゴメンナサイ‥」
「謝って欲しいんじゃないの。なんで持ってるのかを聞いてるの。答えて?」
「いや‥ゴメンナサイ」
「だから!なんで持ってるのかって聞いてるだろ?ちゃんと質問に答えて」
「‥澪、と。さ‥」
「え?」
「澪とする時に、さ…」
「なに?聞こえない。はっきり喋って?」
「澪とする時の勉強にって思って‥」
「勉強?」
「うん‥」
「何の?」
「だから、する時の‥」
「何をする時の?」
「何って…その…」
私は口篭った。
エロ本を目の前にして言い出せない自分が馬鹿馬鹿しかった。
「…全く」
澪は呆れ気味に溜め息をついた。
「‥へ?」
「‥何も、隠す事ないだろ?」
「はい‥」
一瞬。聡の部屋でベッドの下からエロ本を発見した時の記憶が蘇った。
私も「隠す事ないだろ~?」なんて言ってからかった事を思い出した。
聡はこんな心境だったのか…。
「はい、じゃなくてさ‥」
澪はエロ本を手に取り、臆面も無くパラパラとめくった。
「なっ…」
私はなにすんだよ!と、澪に言いたかったが、言えなかった。
「別にこの娘が可愛いなーとか、そういう事じゃないんだな?」
「当たり前だろ!?」
私は思わず声を荒らげた。
「なんで澪以外の女に!!………あ」
私は怒鳴った拍子で正気に戻った。
「‥くすっ」
澪はエロ本を手にしたまま微笑んだ。
「分かってるよ」
「‥え?」
「律が帰って来る前に、ちょっと読んだんだ」
「………」
私は顔から火を吹いた。
「よーく参考にしてるなーって、思ったぞ?」
澪は立ち上がると、スタスタと私に歩み寄って来た。
「‥」
私は無言で後ずさった。


「逃げないでよ‥」
呆れつつ微笑みつつ、澪が近寄って来た。
目は、笑ってないけど‥。
すぐ、私の背中はローソファに立ちはだかられた。
「そういえば最近よくいじめてくれてたもんなー。なぁ?律」
あっと言う間に目の前に優しい表情の澪が現れた。
「お仕置き、しなきゃね」
目は、やっぱり笑っていない。
「お仕置きって‥」
「隠してたから、だよ。隠さなかったら良かったのになー」
「そんな…」
澪は、反論する私に構わずローソファに押し倒してきた。
「じゃ、脱ごっか‥」
澪は手際良く私の上着を脱がせると、ポロシャツをまくり上げた。
「いゃっ‥ちょっ、とっ‥」
私は抵抗こそしたが、笑っていない澪の目のプレッシャーから、本気で抗えなかった。
ポロシャツをまくり上げられ、手首で留められた。
下着が露になり、腕をバンザイした態勢のまま、自由を奪われた。
「さっき見たヤツだと、ココから腋の下を‥」
澪は右手を私の肩に当て、左手で私の両手を掴んだ。
澪の顔が、私の右の腋に近付いてきた。
「へっ!?」
私は、腋に迫り来る黒髪にある種の恐怖と背筋の寒さを覚えた。
「なな、何すんの!?」
「え?」
澪は私の顔を見上げた。
「だから、何すんだって‥」
「んー」
澪は、顔を腋に向けた。
垂れた黒髪が、私の身体をくすぐった。
私の体から「ゾクっ」という文字が出てくるようだった。
「こうするの‥」
澪は、私の右脇にくちづけてきた。
すかさず、舌を這わせた。
「ぃやぁっ‥!!」
私は思わず声を上げた。
「んっ…」
澪は舌舐めずりして、私の顔を見上げ
「‥りつー」
「‥な、なんだよ‥」
「しょっぱくて、美味しいよ?」
ニコっと、微笑んできた。
「っ!…」
私は、顔を真っ赤にして背けるしかなかった。
一応、テーブルの上にエロ本を並べられた時点で覚悟はしていたが。
ココまでするか?普通。
と、思った所でまた。澪の舌が私の腋をなぞった。
「だめっ…!」
「‥ダメ、なの?」
澪が舌を放して私を見上げてきた。
「‥‥」
私は、限界だった。
「…………………キスして」
「ん?なに?」
「…………口に、キスしてよ…」
私は恥ずい感情を精一杯抑えつつ、黒髪にねだった。
多分、私は涙目だっただろう。
澪は、私の顔の高さまで身体を上げた。
自由を奪われたままの私は、怯えるような表情で澪の顔を見つめた。
「‥キス、して欲しい?」
意地悪く澪は聞いてきた。
「………」
私はすこしだけ、頷いた。


「じゃあ…」
澪は、私の手を解き、自由にした。
ポロシャツを床に置くと、おもむろに部屋着のカットソーを脱ぎ始めた。
「なっなにっ脱いでるんだよ!」
私が思わす声を上げると
「ん?」
カットソーを私のポロシャツに置いた澪が、答えた。
「だって‥」

ぎゅっ

「どうせくっつくなら、こっちの方がイイって思ってさ‥」
私を抱き締めてきた。
ブラ越しの胸が、やたらと柔らかい。

「‥キスして欲しい?」
耳元で澪が囁いてきた。

「‥」
こくん、と私は頷いた。

「じゃ、ギュって、して?」
私は澪の要求に応え、背中に腕を回して抱き締めた。

「ん。いい子、だね‥」
澪は体温を確かめると、私の顎を摘んだ。

「もう、隠し事しちゃ、ダメだぞ?」
澪はニコっと笑った。

「…ゴメンナサイ‥」
私が俯くと

「…だーかーら」
澪は俯いた私の顎を再び上げ

「謝って欲しいんじゃないの」
親指で私の唇をなぞった。

「‥うん…」
私が曖昧な返事をすると

「いっぱい、試してよ…」

澪は私の唇を、奪った。


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