けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

一切合財

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匿名ユーザー

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夏が、終わる。


夏休みが、終わる。
大学生活三回目の夏休み。
‥まぁ、大学生ともなると夏休み、なんて気分でも無いんだけど。
HTTのライヴ活動は相変わらず活発で、楽しい。
就職活動…は、どうなることやら。


律と付き合ってから、何年が過ぎただろう。
高校の時に、告られて。
恋人同士にはなったけど、幼馴染みだし、親友だし。
肩書きが増えて、くっついてる時間が増えたって位で。
友情が愛情に変わったって位で。
一緒に居る事は、何も変わらなかった。
付き合い始めは
「二十歳過ぎたら、それなりに稼いで、庭付きの一軒家でも住もっか?」
とか
「海が見える高台にでも建てたいねー」
とか、夢見てたけど。今現在、大学生活満喫中。
一軒家とかは、まだ遠い話‥かも。


夏休みに入る前、私と律は相談していた。
「最後の一週間は、二人っきりで過ごそう」って。
HTTの練習はそれなりに入れても、ライヴはその一週間はナシ。
バイトも、夏休み貰って。
プライベートを、二人っきりで過ごそう、って。決めた。
案の定。夏休みは、あっという間に過ぎて行った。
大学は休みでも互いにバイトは忙しかったし
HTTのライブや練習にも精を出したし
サークルのイベントも楽しかったし
夜はいつも隣に律が居て
二人して下着だけでだらしなく過ごしたり
12巻セットのDVDを毎晩見たり
そのまま寝ちゃってたり
目覚まし無しで起きて、二人でちょっと散歩してみたり
楽しかった。


そして、一番楽しみにしてた一週間がやってきた。


誰にも邪魔されない一週間。
夜は一緒だったけど、一日中って事はまず無かったし。
HTTの練習は入ってたけど、律とふたりきりで居る次に心地良い空間だし。
とにかく、楽しみな一週間。

日曜日。
「明日から一週間はフリーだー!!」
って律は土曜の晩から張り切っちゃって。
とりあえず、二人で晩酌。
一週間なにしよっかーって話してる内に、律が迫ってきて。
休みだしな‥って思った私は、思いっ切り律を受け止めた。
結構な解放感で。
コトが全て済んでから午前三時の時計を見てから寝た…気がする。
お陰で、昼過ぎまで寝た。
とりあえず起きて、適当に着替えて、コンビニ行って。
ジュースとコーラを飲みながらテレビ付けたら、スペシャでフェス特集やってて。
夜までずーっとソレ見てて。
晩御飯は、二人で一緒に料理。
ハンバーグと、チャーハンと、野菜スープ。
一緒に後片付けして、ダラダラして、この夜も晩酌。
律が、夏休みの間、忙しかった事もあってそんなにしてなかったよなーとか言い出して。
呆れ顔の私に猫撫で声で迫ってきて。
私は、仕方無しに押し倒して…
‥まぁ、日曜の夜も、日付変わってから寝たかな‥。

月曜日。
完全にオフモードなので昼前に起きた。
したら、律に押し倒された。私が抵抗しながら
「‥猿か!お前は!」
と怒鳴ると
「猿は、どっちかなー?」
と、昨夜私が押し倒してからの出来事を話そうとしたので
「‥黙れ」
思いっ切り、骨抜きにしてやった。
明るい時間帯に攻めるのも、律の表情がはっきり見えて楽しいんだよな………じゃなくて。
真っ昼間っから何やってんだろ………と反省したのは、夕方に目覚めてからだった。
「…何しよっか」
「‥ああ」
いい加減、何かしようって事になった。
とは言っても夕方だったし、食料の買い出しして、晩御飯食べながら~って感じになった。
少し時間もあったから、掃除と洗濯も済ませた。
やり始めると、サクサク物事は進む。
やり始める迄が、問題なんだけど‥。
とにかく、晩御飯済ませて、晩酌しながら「なにしようか」会議。
学生ながらバイトはしてたし、ライヴも赤字は出なくなってたし。
多忙だったから無駄遣いの機会も無かったし。それなりに懐具合に余裕はあるねーって事で。
予定はそれなりに埋まった。結構なイベントも考えたりして。
二人で一緒に居られればソレはソレで幸せだけど、何かしたらしたで。
ソレはソレで楽しいし、幸せだ。
明日から楽しみだなーって言いながら床に着いたら、また律が迫ってきた。
私は寝たフリでやり過ごすフリをして
拗ねる律をニコニコしながら、食べた。
‥やっぱりしたい時は、したいし…。

火曜日。
昼前に起きて、シャワー浴びて。身支度を済ませて、買い物。
多忙だったから、暫く買えなかった消耗品を主なターゲットに。
日用品とか買い込んで、一旦帰宅して荷物を減らして。
一番楽しみな買い物、楽器屋へ。
私の弦のスペアやピック。律のスティックとか買って。
折角だし、ウィンドウショッピングしたり、試奏したり。
私はMOONとかヘフナーとかを試奏した。やっぱイイ音だなーとか思ったけど、
まだ暫くはエリザベスでイイかなーって結論に達した。
欲しいと思ったベースが大概値段が高いってのもあったけど…。
エフェクターもサンズ噛ましてゴリッゴリの音とか試したけど
「HTTの音じゃ、ないな」
と、律と満場一致で、断念。
律は、デジドラに夢中になっていた。
「将来、引っ越したら絶対買う!!」
と、御機嫌だった。
ツインペダルがやたらお気に入りだった。
まあ、ツインペダルもHTTには不似合いな気もするが。
一軒家、買おうな!!とニコニコする律と一緒に、家路に着いた。

水曜日。
この日はエステに行った。
月曜の夜、提案したら律は案の定尻込みしてたけど。
私が背中から抱き着いて
「りつといっしょに、いきたいなぁ~」
って。思いっ切り胸を押し付けながらおねだりしたら、律は呆気無く陥落した。
オイルマッサージが最っっっ高に気持ち良かった。
前にも来た事はあるけど、多忙で来られなかっただけに、余計に。
律も、一緒だったし。
「たまには、イイもんだな!」
って、嬉しそうに笑ってくれたし。
夜、律とおフロに入った時。律の肌がスベッスベだったので。
少し嫉妬してしまい‥おフロ上がりに、食べた、、。
なんだかなぁ…って、自分にウンザリしたりするんだけど
「‥みーぉ」
甘えた声でくっついてくる律の温もりを感じると、どうでも良くなる。
触れ合う肌の感触がまた、気持ちよかった。

木曜日。
家電を物色しに出掛けた。
新しいMacが素敵でずっといじってたり、ヘッドフォンの聴き比べしたり。
マッサージチェアに座って効き具合を確かめてみたり、ハイオーディオコーナーで視聴しまくったり。
結局、私のチューナーの電池のスペアを買って帰った。
結論としては「まだ、皆使えるしねー」という単純なモノ。壊れてからでいっか、みたいな。
それなりに楽しかったし、満足だった。
帰り道、久々に星野さんが居るマックスバーガーに寄って、晩御飯を済ませた。
外でふたりきりでガールズトークも、久々だった。
帰宅してからは明日に備えて、帰宅後は早めに就寝した。
互いに、今夜はキスだけ‥って無意識に抑えてた‥のかな‥。

金曜日。
ある意味メインイベントの、ディズニーランドに行って来た。
早めに起きて出掛けて、ファストパス片手に遊びまくった。
マウンテン系は律に抱き着きながら制覇して、ホーンテッドマンションでも、律に抱き着いて。
ファストパス使えなくても行っちゃおう!!って行ってみたり。
レストランで、二人並んでゴハン食べたり。
一日中、律に抱き着いたり、律の手を引いて走ったり、律に手を引かれて走ったりした。
夢の国でも、私と律はずっと手を繋いでいた。
ずっと、一緒だよ
ずっと、一緒だね
って。
帰りの電車で、疲れ果てた私は律の肩で眠った。
律は、密着した私との姿を恥ずがり、ずっと起きてたみたい。

土曜日。
昨夜。夢の国から帰るなり速攻で寝た私と律は、やけに早く起きた。
まだ、時計の短針が左下を向いてるような時間。
私がムニャムニャと身体を起こすと、律は一足お先に目覚めていたみたい。
「…おはよう」
私が声を掛けると
「昨夜、しなかったからかな~?」
とか、おどける律。
「‥律だって、胸揉まれても起きなかったクセに」
「も、揉んだの!?」
「‥‥冗談、だよ」
私がくすっ、と笑うと
「‥まぁ、澪しゃんはテクニシャンだし。する時は徹底的にするからな~♪」
律はまた、おどけた。
付き合い始めて間もない頃は、手を繋ぐのも指だけ握って、とか、周りに誰もいない事を確認してから、とか。
互いにキスだってよそよそしくて、緊張して…って感じだった。
今や、コレだ。
「…まったく」
私は昔を少し思い出し
「こんなテクニシャンになっちゃったのは、誰のせい、だ?」
おもむろに律の腰に腕を回し、抱き寄せた。
「‥あ。いや、その」
慌てる律。可愛い。
「‥大好きな律のせい、だぞ?」
私は、抱き締めた。
「‥うん」
律は頷いた。
「‥もう一眠り、しよっか?」
まだ早いし、と私が聞くと

がばっ

律は、優しく押し倒してきた。
「朝御飯。食べてからがイイ、かな‥」
優しく、私のパジャマに右手を入れてきた。
「…まったく‥」
私は、律の右手首を左手で掴み
「‥のこしちゃ、ダメだぞ?」
奥に、滑らせた。
「‥」
律は優しく、くちづけてきた。
「ンっ‥」
私は、律の右手を感じながら
右腕で、律を包み込んだ。



一頻り、コトを済ませ。
私と律は、リビングに居た。
律は、私の膝枕でうたた寝していた。
私は、腕を伸ばして。
律越しにテーブルに置いたPCをいじっていた。
今年の夏の思い出の、整理整頓。
デジカメで収めた、たくさんの写真。
皆と撮った写真もあるけど、やっぱり律との写真が多い。
見直してると、全てが蘇る。
律と一緒に行った場所。
律と一緒に居た空間。
律と一緒に見た景色。
律と一緒に感じた匂い。

律と一緒に‥過ごした時間。

思い出す度に、濃密な時間だった、と気付かされる。
大切な物は失って初めて気付く、なんて言葉があるけれど。
失う、なんて考えられない。考えたくない。

だって、今、この時間。
私の膝の上に在るから。

写真を見て、色々思い出してる内に。頭の中に沢山の思い出がよぎってきた。
フォルダを開いて、ファイルを掻き集めて。
色々と思いを巡らせた。
不思議な気持ちに、なった。

PCのモニターを眺める私の、不思議な心境。

膝の上から聞こえる寝息が、全てを物語った。


「幸せ、だよ」・・って。


夏が、終わる。


  • 最後の五行…? -- 名無しさん (2011-06-17 01:12:25)
  • ようするに「あぁ、この夏ラブラブで幸せww」ってことだよ!・・言わせんなよ恥ずかしい -- 名無しさん (2011-08-02 21:46:53)
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