けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編212

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mioritsu

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「まったく!律が悪いんだからな!」

せっかくの遊園地デートだったんだけど愛しの澪はご機嫌斜
め。

理由は…

「終電なのに乗り過ごしちゃって…どうやって帰るんだよ!」

そう、私達今日帰れないんです。
開園から遊び回り、ナイトパレードまで見て遊園地を楽しみ
つくして終電に乗り込んだまではよかったんだけど…

『りつ…さすがにつかれた。ちょっと寝ていい?』
『いいよ。電車ついたら起こすから』
『ん、ありがと』

遊園地でハシャぎっぱなしだった澪は電車で爆睡。
そして…

『ん…あれ??りっ律!!これどの辺だ?』
『ごめん!私も寝ちゃって乗り過ごしちゃった!てへっ』

このあと私の頭に激痛が走ったのはいうまでもない。

「爆睡してて起きなかった澪も悪いと思うんだけど…」
「何かいったか?」
「いっいえ!何も!!」

おーこわ。とりあえずずっとホームにいても仕方ないので
駅を出て二人で歩く。

「いやーさすが終点!真っ暗だな」
「う…」

澪の手をそっと握ったらキュッと握り返してきた。素直に
握り返してきたあたりやっぱりちょっと怖いんだろうな。
澪らしいや。

そのまま二人で手をつないでしばらく歩く。

「どこまで歩けばいいんだよ?店ももうないぞ」
「んーとりあえずそこの公園で休憩しよっか?」
「はあ…まあいっか」
街から外れた住宅街の真ん中にある公園でベンチに座る。

「まったく…律を信じた私がバカだった」
「ごめんって。それよりほら空を見ろよ!星が綺麗だぞ!」
「どこがだよ」
ただの住宅街でそんなに都合よく満天の星空なんてあるわけ
もなく、なんというか中途半端な星空を見上げる。
「うん!大して綺麗じゃなかったな!」
「相変わらず適当だなあ…ふふっでも律らしいな」
「おっ、やっと笑ったな」
「ばーか」

電車もなくなり、人通りも途絶えた公園で二人でしばらく
星を見る。うん、こういうのもいいと思うんだよね。

「始発までこうしてるのか?」
「たまにはこういうのも乙なもんじゃありませんこと?」
「風邪ひくだろ」
「んまっ、澪ちゃんにしてはロマンがありませんこと」
「なんだよそれ…この星空じゃロマンも何もないだろ」
「あーそれもそうだなー。何か微妙だよなーこの星空」
私はもう一度この微妙な星空を見上げる。
「でも…律とこうしてるのは確かに悪くないな」
星空から澪に視線を戻すと澪はすっごく優しい微笑を私に向
けてくれていた。

へへっ、ごめんな澪。本当はわざとなんだ。
私、電車で寝てなんかなかったんだよ。澪の寝顔がかわいく
てさ。ずっと見てた。

それと…どうすれば今夜、澪とずっと二人っきりでいれるか
なって。

「まっ今日はあったかいし風邪ひくことはないかな」

そういってまた空を見上げた澪の肩を私はそっと抱き寄せた。

おしまい


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