投稿日:2010/01/08(金) 01:47:41
きっかけは、読んでいた雑誌。
あなたの誕生花は?なんて、よくある特集。
自分のをそっちのけで、あいつの誕生日を最初に調べる。
…そしたら、居ても立っても居られなくて。
あなたの誕生花は?なんて、よくある特集。
自分のをそっちのけで、あいつの誕生日を最初に調べる。
…そしたら、居ても立っても居られなくて。
「律」
「んー?」
「これ」
「なんだ、これ」
「んー?」
「これ」
「なんだ、これ」
私が差し出したのは小さな紙袋。
別に今日は何かある日でもないし、疑問を持たれるのも無理はない、か。
別に今日は何かある日でもないし、疑問を持たれるのも無理はない、か。
「律に、プレゼント」
「なんだぁ、急に」
「・・いらない?」
「い、いるいる!」
「なんだぁ、急に」
「・・いらない?」
「い、いるいる!」
問いには答えないで、律に渡す。
「あ。これ・・押し花の栞、か?」
「うん。良い花を見つけたから、どうかなって」
「へー、うまいことできてるじゃん」
「うん。良い花を見つけたから、どうかなって」
「へー、うまいことできてるじゃん」
そのまま花を渡すのもいいかな、と思ったんだけど。
こっちの方が、私らしい気がして。
まぁ、律にとっては微妙かも、しれないけど。
こっちの方が、私らしい気がして。
まぁ、律にとっては微妙かも、しれないけど。
「でも、どうしたんだ?」
言わずにそのまま、って訳にはやっぱり、いかないよなぁ。
うぅ、恥ずかしいけど、言い訳も思いつかないし。
やっぱり、ちゃんと言わないと、いけないよな。
うぅ、恥ずかしいけど、言い訳も思いつかないし。
やっぱり、ちゃんと言わないと、いけないよな。
「その花、キンミズヒキって言う花なんだけど」
「へー」
「律の、誕生花らしいんだよ」
「・・・」
「へー」
「律の、誕生花らしいんだよ」
「・・・」
黙っちゃったし。うー、だから言いたくなかったんだ。
でも、肝心なトコは、ここから。
でも、肝心なトコは、ここから。
「それで、ね。その、花言葉が、『感謝の気持ち』で」
「ライブのときとか、ううん、それ以外でも」
「私、いっつも律に助けて貰ってるから、その・・」
「ライブのときとか、ううん、それ以外でも」
「私、いっつも律に助けて貰ってるから、その・・」
やっぱり、いらなかったかな。
急に不安になってきて、俯いてしまう。あぁ我ながら何て情けない。
急に不安になってきて、俯いてしまう。あぁ我ながら何て情けない。
「・・あ、でも。律、本読まないもんな、いらないか」
無理やり笑顔を作って律の方を見る。
「ううん。すっげー、嬉しい」
そしたら、私の大好きな笑顔で、笑いかけてくれた。
「へへっ。こーいうの、いいな。なんか」
「そ、そうか?」
「ありがとな、澪。大切にする」
「そ、そうか?」
「ありがとな、澪。大切にする」
受け取ってくれて、良かった。
…あ、安心したら、思い出した。
…あ、安心したら、思い出した。
「律」
「んー?」
「その花ね、実の部分がひっつき虫の一種なんだって」
「ほほう、つまり。澪ちゅわんは、そんなに私にひっついて欲しい、と」
「んー?」
「その花ね、実の部分がひっつき虫の一種なんだって」
「ほほう、つまり。澪ちゅわんは、そんなに私にひっついて欲しい、と」
どうしてそうなるんだ。
単なる豆知識として、だな・・。
単なる豆知識として、だな・・。
「とぉりゃあああ!」
「うわぁ、やめろ、律!」
「いやー私、ひっつき虫だからさー」
「意味がわからん!」
「うわぁ、やめろ、律!」
「いやー私、ひっつき虫だからさー」
「意味がわからん!」
小さな栞じゃ、伝えきれないくらい。
いっぱいの、感謝の気持ち。
ほんのすこしだけでも、律に伝わってくれたのなら、嬉しいな。
いっぱいの、感謝の気持ち。
ほんのすこしだけでも、律に伝わってくれたのなら、嬉しいな。
おわる。
- すんばらし -- 名無しさん (2011-04-12 23:01:15)