けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

マスターキー

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集

三月。新生活の準備も一段落。
新生活の舞台は大学の学生寮。
それなりに家具とか揃ってるけど、それなりに荷物はまとめなきゃって事で。
私は、澪の部屋に居た。
澪の荷造りを手伝っていた。
「‥コレで、一段落か?」
「そうだね」
私と澪は、ダンボール箱を一箇所にまとめて。
テーブルを挟んで向かい合っていた。
「一緒に住みたかったけどなー」
私の本音としては澪と二人暮らし‥つまり同棲‥だったのだが。
「一緒に住むのは、結婚してから。私達まだ学生だし」
澪にバッサリ、と断られたのだった。
それでも
「結婚してからの楽しみに‥とっときたいしさ‥」
なんて、赤面しながらモジモジする澪を見れたから、良しとした。

つーか、そんな可愛い顔で言われちゃ断る余地とか、無いし。

「あ、律。寮の部屋の鍵。貰った?」
「あぁ、貰った」
「じゃ、コレ」
澪は、ポケットから何かを取り出し
「はい」
私の手の平に収めた。
「‥ん?」
私の手の平には、鍵が収められていた。
「‥鍵?」
「うん」
澪は頷くと
「……私の部屋の、合鍵」
うつむきながら、赤面した。
「‥へ?」
私が目を点にしていると
「合鍵だよ」
「合鍵?」
「…もう」
私が状況を飲み込めずにいると、澪は四つん這いで私に近寄ってきた。

ぎゅっ

抱き着いてきた。
「‥勉強分かんなかったら、いつでも来ていいんだぞ?」
「‥」
私は、やっと把握した。
「‥ああ」
澪の頭を撫でた。
「‥それ、に‥」
澪は言葉を詰まらせつつ

「……あいたくなったら、いつでも‥。ね?」

ぎゅうっ

抱き締めてきた。

「‥うん」
私も、抱き締めた。

「‥」
澪は少し、頭を擦り付けてきた。

「‥私も、合鍵作っとくね」
「‥」
澪は、静かに頷くと


「ずっと、一緒だよ‥」


やさしく、呟いた。


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