けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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匿名ユーザー

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私はスーパーで腕組みをして思案している。
ちなみに私は今、凄く怒っているのだ。
事の発端は誰あろう私の嫁だ。あ、正確には嫁予定だけど。

『またハンバーグか。律もけっこうワンパターンだよな』

私が愛情込めてつくったハンバーグに対し、澪はこんなことを
いってくれちゃったわけ。これってひどくね?
確かに得意料理であるハンバーグに頼っていた面は否定できない。
しかし、料理人りっちゃんのプライドは傷ついたのだ!

今日は私の嫁を見返してやるべくスーパーに食材を仕入れにきたのだ。
くふふ…

『わあ!すごい豪華だなりつー』
『おいしい!おいしいよりつぅー』
『ごちそうさま!ありがとう!りつぅ~大好き!』

こうなる予定だ!

お、豚肉が安いな。あ、合挽き肉安い!って今日は挽き肉は無し!無し!
うーん魚はちまちま骨取るのめんどいからパス。

そんなこんなでけっこう買いこんでしまった。両手には食材がずっしり
入ったスーパーの袋。やべ、結構重い。

「なんだ、買い物ならいってくれればよかったのに」
「え?」
スーパーを出てちょっと歩いたところで声をかけられる。
「うわ、重いなこれ。買いすぎじゃないか?」
声をかけてきたそいつは私が右手に持っていた袋をひょいと取るとそう
いってきた。
「じゃ、帰ろっか」
そいつは左手に買い物袋、右手に私の手を持って歩き出す。
まったくほんとデキた嫁だよ。こりゃほんと腕によりをかけなきゃな。

家に着くと私はキッチンに直行。
「何か手伝おうか~?」
澪が聞いてきたけど今回は澪に手伝ってもらうわけにはいかない。
「いらなーい。澪はリビングでテレビでも見てて~」
さあ、私がハンバーグだけじゃないところを見せてやろうじゃないか。
私は腕まくりしてカチューシャを付け直して気合を入れた。

「…凄いなこれ」
酢豚に八宝菜に春巻に麻婆豆腐etc…テーブルに並べられた料理に澪が
つぶやく。
「だろ~?今日は中華で攻めてみました!」
私は澪の前で胸をはる。
「どうだまいったか!私はハンバーグだけじゃないんだぜ?」
「あ、うん…そのことなんだけど…ごめんな」
「へ?」
「いっつも律、おいしい料理つくってくれるのにあんなこといって」
なんだ澪も気にしてくれてたのか。しょうがないな~。えへへ。
「いいってことよ。それより澪、冷めないうちに早く食おうぜ~」
「うん!律、いただきます」
あーもー私の嫁はやっぱりかわいいなー。まー私が単純なだけかもし
れないけど。


澪はどの料理もおいしいおいしいいいながら食べてくれた。
うんうん。料理人冥利につきるな。そして澪は今、デザートの杏仁
豆腐を食べている。でもこの杏仁豆腐にはちょっとした秘密が…

「んぐぅぅぅ!!!!!」
「あっははーひっかかったー!!」
「かっかかか辛っ!ななななんであんにんどうふがうぐぅ」
慌てて水を一気飲みする澪。
「私のハンバーグに文句つけた罰だよーん」
私はリビングから駆け出した。
「あっこら!!待てりつー」
「待てといわれて待つわけないだろ~!」
私は階段を駆け登る。
「りぃ~つぅ~!!」
ガチャ!ぎゅうぅぅ…
私の部屋に入ったところで捕まった。

「りぃーつーぅ」
「あはは、ごめんって」
「んもう」
「ほら、後片付けするから離して?」
「やだ」
「いや、やだじゃなくて…」
「やだ」
「まったく、私の嫁はわがままだなあ」
「え??律が私のお嫁さんだろ?」
「は?何言ってんだよ澪が嫁だろ?」
「はあ……」
「なんだよそのすごく呆れたような溜息は」
「わからせてあげる」
「わっこらやめろはーなーせー」
「やーだー」
ぼふっ
二人でひとしきり暴れたあとベッドに倒れこむ。
まずい!澪にマウント取られた!残念ながら私は嫁よりも体が小さい。
ここから逆転するのはむぐっ!!
「律…わからせてあげるね。」
ぜってーわかってなんてやんねー!あとでぜったいしかえしんむっ
「律、いただきます」
「すっ好きにしろよ…」
澪の唇はちょっと辛かった。


おしまい


  • 食べ物ネタから一転…すごい -- アクティブ (2012-02-10 17:38:23)
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