投稿日:2009/12/31(木) 21:52:19
「っ・・いって」
「どうした・・・って、律!」
「ん?」
「頬、怪我してるっ!」
「どうした・・・って、律!」
「ん?」
「頬、怪我してるっ!」
言われて頬を触ってみると、手に少し血がついた。
なんだ、澪が大げさなだけだな。この程度なら大丈夫。
なんだ、澪が大げさなだけだな。この程度なら大丈夫。
「舐めときゃ治るって」
「ど、どーやって舐めるんだよ」
「ど、どーやって舐めるんだよ」
確かに。っていうか、つば付けときゃいいって意味なんだけど。
あ。…いーいこと、思いついちゃった。
あ。…いーいこと、思いついちゃった。
「澪!」
「なんだ!・・早く、手当てしないと・・」
「なんだ!・・早く、手当てしないと・・」
澪の方に怪我したほうの頬を向けて待ってみたけど。
伝わらなかった。そりゃそーか。ま、仕方ない。
伝わらなかった。そりゃそーか。ま、仕方ない。
「澪!」
「だから、なんだよ!」
「舐ーめて」
「・・・はぁ!?」
「だから、なんだよ!」
「舐ーめて」
「・・・はぁ!?」
絶句して、みるみるうちに、顔どころか首まで真っ赤っかになる澪。
おーおー、予想以上のリアクション。こりゃ面白い。
おーおー、予想以上のリアクション。こりゃ面白い。
「だってー。こんくらい、舐めときゃ平気だけどさ。届かないし」
「いやっ、だからって・・おまっ!」
「いやっ、だからって・・おまっ!」
おやおや澪しゃん?上手くしゃべれてないぞ~。
「・・・ダメ?」
「いや、ダメっていうか、その、えっと・・」
「いいだろぉ。頼むよみ~お~」
「いや、ダメっていうか、その、えっと・・」
「いいだろぉ。頼むよみ~お~」
おろおろっていうか、わたわたしてる澪がかわいくって、ついつい追い打ち。
流石に、そろそろやめてやるか。
そう思って、澪に冗談だよ、と言ってやろうとした。
その瞬間。
…頬に、生ぬるいざらざらとした感触。
そう思って、澪に冗談だよ、と言ってやろうとした。
その瞬間。
…頬に、生ぬるいざらざらとした感触。
「・・へ?」
「こ、こここ、これでいいだろっ!」
「こ、こここ、これでいいだろっ!」
目の前には顔を真っ赤にした、澪。
え?あの澪が。私の頬を?
…嘘、だろ?
…嘘、だろ?
頬に手を当てて確かめてみる。少し、濡れていた。
途端に、顔が熱くなる感覚。
真っ赤になった顔をみられたくなくて、頬を抑えたまま、慌ててうつむく。
途端に、顔が熱くなる感覚。
真っ赤になった顔をみられたくなくて、頬を抑えたまま、慌ててうつむく。
「・・・律?」
そんな私を不審に思ったのか、澪が顔をのぞきこんでくる。
「み、みるな!こっち、みんじゃねー!」
「あ、おい!律!」
「あ、おい!律!」
その場に居るのが、耐え切れなくなって。
澪の前から逃げ出した。
澪の前から逃げ出した。
正直、うれしかった。うれしいかったけど、それ以上に、恥ずかしい。
うぅっ。くっそー!
うぅっ。くっそー!
「澪のばかっ!澪のばかっ!・・好きだー!」
こころの中で叫んだつもりが、思いっきり口に出ていたと知るのは。
真っ赤になって追っかけてきた澪に、思いっきり殴られてからだった。
真っ赤になって追っかけてきた澪に、思いっきり殴られてからだった。
おわる。