けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

ハジメテ

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mioritsu

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「…みお………いいか?」
「…うん…」
私が緊張気味に聞くと、澪は緊張気味に答えた。

そっ…

私の手が、シャツ越しの澪の胸の膨らみに触れた。



数十分前。
私は学校帰り、澪の部屋へ招かれた。
私と澪は、付き合っている。
数日前、私が澪に告って、澪がOKして、付き合う事になった。
「お付き合いは成人してから」なんて言ってた澪だったので、正直、嬉しかった。
キスはその日に済ませた。手も繋いだりするし、腕を組んで歩いたりする事もある。

問題は、その先だ。

互いの部屋にふたりきり、なんて付き合う前から定番のシュチエーションだった。
たまに私がスキンシップを取ってじゃれ合う、とかもよくある光景。
で、その先。
キスするのもなんか他人行儀でフレンチキス。その先、なんてもっての外。
まぁ、お互い照れ屋だしな…なんて思っていた矢先。
澪が私を部屋に招き入れると、驚愕の一言を発したのである

「律…胸、揉んでほしいんだけど…」

私は、絶句した。
「その先」を澪は望んだ。
行為そのものに対する臆病さもあったが、あの恥ずかしがり屋の澪が積極的にとんでもない事を…。
モチロン、澪は「ボッ」と顔から火が出そうな程に真っ赤だったが。
私は、絶句した後
「澪…本気か?」
「…」
澪は下を向いたまま頷いた。
「ま、まぁ、私達も、こ、恋人同士だしな!」
私は精一杯動揺を隠そうとした。隠せてなかったが…。
澪は、ブレザーを脱ぐと
「飲み物……取ってくる…」
真っ赤な顔のまま、部屋を出て行った。
私は澪のブレザーをハンガーに掛け、胸の高鳴りを抑える様に、呟いた。
「恋人同士…だしな…」
私は気持ちを吹き飛ばそうと思い、澪のベッドにばふっ、と飛び込んだ。
「……」
吹き飛ばすどころか、布団から香る澪の匂いに、胸の高鳴りは勢いを増した。


「おまたせー」
澪はなんとか平静を顔で装い、お盆にジュースを乗せて部屋に入って来た。
私は待っている間、音楽雑誌で気を紛らわした。
若干、澪の手が震えていた。
「お、サンキュー」
私は立ち上がり、澪のお盆を受け取ってテーブルに置いた。
いつもは澪が座ってお盆からジュースを配るまで、私は寝転がりっぱなしなのだが。
澪が気が気じゃない事くらい、気付いていた。
「今日も練習疲れたなー」
「うん」
世間話でお茶を濁す。
「最近、唯も上手くなってきたよなー」
「律は相変わらず走り気味だけどな…」
「なにぃ!?」
お互い、軽口を叩いて落ち着こう、と意思疎通が出来ているかのようだった。



私と澪は世間話を続けていた。
タイミングを逸しているのか、わざと先延ばしにしているのか。
多分、お互いに、両方だった
「あ、律。ブレザー掛けてくれた?」
「あぁ。澪、いきなり飲み物取ってくる、なんて出てくもんだからさー」
その瞬間、澪が意を決した時の緊張が帰ってきた。
「………」
見る見るうちに顔が真っっっ赤になり、沈黙する澪。
「………」
と、私。
とはいえ、黙っていても埒が明かない。
「……澪、こっちきて」
私は澪を呼び寄せた。
「…」
澪は赤面したまま、四つん這いで近寄って来た。
綺麗な黒髪に、綺麗な顔立ち。緊張でつり目の目尻が下がり気味になっていて、愛らしい。
シャツ越しでも十分な胸の膨らみ。長身と、制服が「女性らしい」体付きを強調させていた。
改めて見ると、どこまでも美少女だな、と見とれた。
「…はい」
見とれていると、澪は私の正面に居た。
「…」
「…」
「…じゃ、触るぞ?」
ムードもへったくれも無かった。
「…」
澪は無言で頷いた。
私は、右手を澪のシャツの膨らみに手を伸ばした。
「……」
右手は、震えていた。
「…っ」
私の右手が、澪のシャツに触れた。
「…ごめんっ」
「…えっ?」
私は、右手を引いた。
「…なんか、緊張する…」
とうの昔に緊張してたけど。
「…うん……」
澪は、寂しそうに頷いた。
私は、何か申し訳無い気持ちでいっぱいになった。


「………」
「……律」
「…なに?」
「私が…律のを………」
澪は、一呼吸置いて
「さわって…みる」
意を決した。
「…あ?うん、うん…」
私は呆気に取られながら、頷いた。
………。
互いに沈黙すると
「律…」
「…なに?」
「うしろ、むいて…」
澪は恥ずかしそうに言ってきた。
「わ、わかった」
私は素直に従い、うしろを向いた。
「……律の顔見てると、緊張して…」
澪は心情を吐露した。
確かに、私も澪の正面にいてめっちゃ緊張した。

ぎゅっ…

澪は、私をうしろから抱き寄せた。
澪の大きくて綺麗な手が、私のシャツ越しの腹の上で重なった。
澪の胸の感触が背中に思いっ切り伝わった。なんか、うらやましい。
「…」
「…」
私は、澪の。澪は、私の。制服越しの体温を感じ合った。
お互いに胸の高鳴りを隠さなかった。
「…カチューシャ、外していい?」
「…あ、あぁ」
澪が優しく聞いてきて、私は戸惑いながら答えた。
「カチューシャ見てても緊張しちゃってさ…」
澪は私のカチューシャを外し、テーブルの上にそっと置いた。
澪は私の髪を撫でた。
前髪が下りてきて、視界が狭くなった。
「……………律」
「………なに?」
「……さわって、いい?」
澪が優しく聞いてきた。
「…うん」
私は前髪を見つめながら答えた。
「わかった…」

そっ…

澪は、重ねていた両手をほぐし、私の胸にあてた。
「わっ」
私は思わず声を上げた。
「だ、だいじょぶ!?」
澪が慌てて私の胸から両手を放した。
「だ、だいじょうぶっだいじょぶだ、よ…
こんなにも小っ恥ずかしい事なのか、と赤面した。
同時に、澪も赤面してるんだろうと考え、思い直す。
「みお…」
「…ん?」
「さ、さ…さわって…」
私は精一杯動揺を隠そうとしながら、澪の両手を撫でた。
「う、うん…」
澪はドギマギしながら、再び手を私の胸にあてた。

そっ

「うっ」
「りっりつ!?」
「だ、だいじょぶっ」
私は澪の手の触感を堪らえ、放そうとする澪の両手を胸に戻した。
「……」
「……」
少し沈黙してから

もみっ

澪は私の胸を、揉んだ。
シャツとブラ越しに、澪の手の平と指の感触が伝わった。
少ない脂肪のせいか、澪の手の感触が強く、伝わってきた。
澪は、優しく揉んできた。
私は、変な気持ちになった。
「…んんっ…」
思わず声を漏らし、反応して放そうとする澪の手を抑えた。
と、言うか、反射的に胸に手をあてたくなった。
「だいじょぶ…っだからっ…」
私は、身体を震わせながら、いつもより甘い声で澪に声を掛けた。
甘い声の自分に違和感しか感じなかった。
「…………」
澪は、手を止めた。
「…みお?」
私が甘い声で聞くと
「…私も」
優しくも、意を決した様子で、言った。
「………私のも、さわって…」


澪は、私に寄り掛かった。
私は、澪を抱き寄せた。
私は両手を澪のシャツ越しの腹の上で重ねた。
さっきと、逆の体勢。
やっぱり顔を見ながら…は、緊張する事が分かった。
互いに密着する事については、「あったかくて気持ちいい」から躊躇無く出来る事も分かった。
私は、目の前の黒髪を撫でた。
「んんっ…」
黒髪の美少女は、恥ずかしそうに頭を揺らした。
私は右手で、黒髪の美少女の耳を隠すサイドの髪を、耳に掛けた。
「ひゃっ」
黒髪の美少女は可愛い声を上げ、耳を赤くした。

つねっ

黒髪の美少女は私の手をつねった。
「いてっ!」
痛かった。
「……くすっ」
黒髪の美少女はすこし笑い、つねった手を撫でた。
「……」
「……」
「…みお………いいか?」
「…うん…」
私が緊張気味に聞くと、澪は緊張気味に答えた。

そっ…

私の手が、シャツ越しの澪の胸の膨らみに触れた。
「ひゃうっ!」
澪は声を上げたが、私の手を抑えた。多分、私の時と同じ心境なんだろう。
「みお…」
私は気遣いながら、澪の胸の膨らみを、揉んだ。
「…ッ!!」
澪の身体が波打つように、震えた。
「…だいじょうぶ、だから…」
澪は左手で私の右の手首をぎゅっ、と掴んだ。
澪の胸の感触は、シャツの上からでも十分に伝わってきた。
すごく、やわらかい。
「…んっ」
澪の声が少し落ち着いて来た。
「…んっぐっ…」
なんか、変わった?
「…っぐっ…えぐっ…」

「んんっ…ぐすっ…えぐっ…」
…泣いてる。
「澪…」
私は手を離し、澪の体を反転させた。
澪は、泣いていた。
「澪、大丈夫か!?」
私は声を上げた。
「…ぐすっ……」
澪は涙を手の甲で拭くと
「………うれしかったの…」
「………え?」
私が聞くと
「りつが、さわってくれて……きもちよくなって…うれしかった…」
澪はべそを掻きながら、少し笑った。
私は、澪が物凄く愛おしくなった。

ぎゅっ

考える前に、抱き締めていた。
「…みお」
「…なに?」
「…だいすき」
「………」
澪はぐすっ、と涙を手で拭って
「…わたしも、だいすき…」

きゅぅっ

やさしく、抱き締めてきた。

「……りつは、きもちよかった?」
澪が涙声で聞いてきた。
「……気持ち、良かったよ」
私は、澪の頭を撫でた。
「よかったっ…っ……」
澪は、また泣いた。


黒髪の美少女は、そのまま私の胸で眠った。


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