けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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匿名ユーザー

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なあ、律。

私はお前と出逢わなければ、苦しまずに済んだのかな?

なあ、律。

私達が生まれてこなかったら、私は痛みを知らずに済んだのかな?―――



 季節は夏。煮えるような熱が降り注ぐ。
 この暑さは皆に平等なのに、なんで痛みは平等ではないのだろう。

律「おっはよ!みぃお!」ドンッ!

 背中に柔らかい衝撃、愛しい体温。

澪「わわっ!もう、暑いから離れろよ」

 嘘。何なら一生離して欲しくない。

律「ちぇーっ澪しゃんったらつれねーの!」

 仕方ないじゃないか。素直になれないんだ。

澪「ほら、行くぞ?遅刻しちゃうよ」

 ああ、この時間がずっと続けばいいのに―――


 教室はいつも通りの賑わい。わいわい、がやがや。
 だけど私の心中は少し違う。いらいら。むかむか。

律「おっはよー!皆の衆!」ガラッ

 律は元気いっぱいに、私にとっての地獄の門を開ける。

モブA「おはよ、りっちゃん」

律「おう!おはよ!」ニカッ

モブB「秋山さんも、おはよう」

澪「ああ、おはよう」

 律は皆の中心。笑顔を振りまくのは当然。もう慣れた。
 問題はここから。

律「ゆーいー!おっはよー!」

 あぁ

唯「むぉっ!おはようごぜーます!りっちゃん隊員!」ビシッ!

 つらい

律「苦しゅうないぞ!唯隊員!」ビシッ!

 皆への挨拶を済ませると、いつも律はあの子のもとへ行ってしまう。


      「赤」い糸で結ばれたあの子のもとへ


 何度もその糸を断ち切ってやろうと思った。
 でも敵わなかった。糸は強かった。

紬「おは…澪ちゃん?どうかした?」

澪「ん…なんでもない。おはよう、ムギ」

唯「ふふっ!おはよう!みおちゃん、ムギちゃん!」

律「そーんな怖い顔してると可愛い顔が台無しでちゅよぉ~?」ケラケラ

澪「うるさい!」ポカッ

 「あはははは!」

 ああ、はたから見れば私が律と一番近しく見えるだろう。
 でも、違うんだ。

 私と律の間にあるのは、「青」い糸なんだ。

 涙の青、悲しみの青。 

 勝ち目などなかったのだろうか



 でも…でもいつか、お前たちの「赤」い糸を切り裂いてやる

 そして、私の「青」い糸を紅く染めてやる

 なによりも真っ赤に。私にはその義務がある


  だって、私の方が律を見てるもの


 待ってろよ、律。

 私があの忌々しい糸をほどいてやるからな。

 愛してるよ……律


  • ネタ元は恋路ロマネスクか -- 名無しさん (2011-03-02 23:54:35)
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