けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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匿名ユーザー

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「む…むり!やっぱむり!」

「…まだ制服のボタン一個外しただけなんですがね澪しゃん…」
「だって…は、恥ずかしいし…無理…」
「…はぁ」
「…りつ、ご、ごめん」
「なんで謝るんだよー」
と私は笑って澪の頭をぱちんとはたく。
んな複雑な顔してんじゃねーよ。
澪が悪いわけじゃないだしさ。

「んーじゃ、帰るよ」
「えっ?泊まってかないのか?」
「あぁ、下着とか持って来てないし」
「え…あ、そっか…」
「気持ち抑える自信も無いしな」
「!…ば、ばぁか…」

んで、澪に玄関まで送られて薄暗くなった帰り道。
澪と付き合って3年とちょっと。
うん…エッチ経験は未だありませんよ。
理由は…まぁさっきの会話通りだ。
手はつなぐ。澪もそこまではできる。
キスは、まだしてない。
付き合って3年なのに遅いって?いやいや、これが普通。
澪と付き合うってんなら、このくらいが普通。
キスをするのもあともう3年は必要だろう。
…ふはは、遠い、遠いぞ。
エッチは……どうだろ。未知の領域だからわからん…
けど…澪の性格から考えて…
もしかしたら、一生しないなんてこともあり得そう。
でも構いません。覚悟してる。
まぁ焦ってるわけでもないし、気長に待つよ。
…これが私の本心なのか…意外とわからん。
強がってなんかないんだからね。
そう思いながら白い息を吐く。
そろそろ冬も終盤だ。


―澪ちゃんサイド―

「……それで、りっちゃんは帰っちゃったの?」
「…うん」
律と遊んだ翌日、私はムギと一緒に教室の掃除当番に勤しんでいた。
それで、昨日の夜のことを相談したんだけど…
「りっちゃん意外と奥手なのね…」
「…いや、私に勇気がないだけなんだけど…」
うーんと唸って、ホウキをもったまま腕を組んで考えるムギ。
…私だって、嫌なわけじゃないんだ。
ただ、恥ずかしいとか、怖いとか考えちゃって…

「そういえば、澪ちゃん」
そう言ってガサガサとポケットを漁り、一枚の手紙を手渡すムギ。
何かと思って宛名を見て見ると
『律先輩へ』
と書かれてあった。

「二年生の子だったかしら」
私が言葉を失っていると、ムギが話し始めた。
「髪も長くて、黒色で…まるで澪ちゃんを意識してるような子だったわ」
背は低かったけどねと付け足すムギ。
「りっちゃんは、いつまで我慢できるかしら」
ムギの言葉が私の胸にぐさりと刺さる。
「…別にはやくした方がいいって、私も思わないんだけどね」
「………」

「あんまり待たせちゃったら、りっちゃんも寂しいと思うの」


その日の夜、私は律を家に呼び寄せた。
ちゃんと下着も持ってくるようにとも言った。
家にやってきた律は、いつもの調子でお土産と称した菓子類を持って部屋に入る。
…一応勉強するってことで泊めることのなってるんだけどな…
まぁ私だって実際勉強をするつもりなんてない。

今日は、勝負の日だ。
なんだかおかしなことを言ってる気がするけど…
よし、あと5分したら言うぞ…
家に来てたった5分でするのは、些か気が引けるけども。
あと5分…
いや、あと10分たったらにしよう…

それから1時間後。
律はベッドに腰掛け、雑誌をパラパラと見ている。
…チャンスか?
…いつの間にかすごい時間かかっちゃったけど。
…よし。やるぞ…


―律サイド―
澪んちに呼ばれて1時間ぐらいたったころ。
こっちをじーっと見てるだけだった澪が立ち上がり、隣に座ってきた。
読んでいた雑誌を置いきながら喋る。

「そーだ、今日コンビニの期間限定チョコっての買ったんだけどさー・・・これがおかしい味でさー」
と、袋を漁りながら澪の方を向いた。

澪が、消えた。

あ、いや、ベッドに寝転んだだけか。
「…どうした?」
寝転んだまま私の顔をまたじーっと見つめる澪。
顔は真っ赤にして。
…おいおい、何のつもりだよ…
「…眠いのか?」
とか言ってみるけど澪はぶんぶんと首を振る。
それで、また私を見る。
…なんだってゆーんだ…

そのまま私が黙っていると、澪は思い切り服をまくりあげた。

…あ、いや、おなかまででそれは止まったけど。
寝転がりつつ、おへそまで見えるところまでたくしあげて…
顔を赤くしつつ、目に涙を溜めつつ、澪は言う。

「……………いいよ」

…そういうことか。
なんだかいろいろと中途半端な誘惑なことで。
だが、最高だ。
なんて考えながら。
澪のさらけ出されたお腹に手を伸ばす。

そのとき、澪の体がびくりと震えた。
そこで私は一瞬冷静になる。
澪を見てみると、目を堅く閉じ、体も小刻みに震えて、服の端も堅く握りしめている。

…ばぁか、無理しやがって。
そう心の中で呟いて、澪の傍にコンビニで買った、期間限定チョコレートを置いた。ソーダ味チョコ…な?おかしいだろ?

「えっ」
澪の間の抜けた声がする。
「ほら、食べてみ」
「………り、りつ!りつ!いいよ!!」
「2回も言わんでいい」
「…えっと…あれ?」
「…それから早く腹隠せよ。…目に毒だ」
「ど、どういう意味だ!」
まぁそういう意味でして。そっち向けねーんだよ…
「…律?」
「私は、嫌がってる澪を襲うなんてことしたくねーからさ」

ま。これが答えかな。私の本心よ。
私は澪と笑ってれたら、それでいい。

「………」
「あれ?澪?」
「ここまでやったのに…」
「いや正直大したことはしてないだろ」
破壊力は抜群だったが。
「さっさとヤれって言ってんだよー!!」
「だからそんな趣味はねーんだって!!」

かくして、キスもエッチもないお話だったけど。
私は澪をもっと大切に思えた日でした。

END

おまけ

「そういや律にラブレターがきてるぞ」
「まじ?」
「ほら」
「ほへー私ももてるんだなーどれどれ…」
「え?読むの?」
「え?」
「え?」
「………明日その子にこのまま返すよ」
「うん♪」


  • 誘い受け失敗澪ちゃんかわいい -- 名無しさん (2012-01-09 11:29:13)
  • 可愛いってレベルじゃないぞこれ
    実に律澪らしい -- 名無しさん (2012-01-15 04:43:05)
  • 澪ちゃん可愛すぎ -- 名無しさん (2012-01-16 02:08:49)
  • ああっもう可愛いいいいいいい!!!! -- 名無しさん (2012-01-27 01:25:11)
  • 澪ちゃんのおへそってだけで興奮する -- 名無しさん (2012-02-17 15:12:19)
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