<律視点>
朝、澪と待ち合わせ。
珍しく私の方が早く着いたので、澪を待つ。
少ししたら澪がきた。何時もこんくらいに、ここに居るのかな。
朝、澪と待ち合わせ。
珍しく私の方が早く着いたので、澪を待つ。
少ししたら澪がきた。何時もこんくらいに、ここに居るのかな。
「おーっす」
「あれ、律の方が早い。おはよ」
「なんだよー、私が早いとダメなのか?」
「いや、珍しいから」
「あれ、律の方が早い。おはよ」
「なんだよー、私が早いとダメなのか?」
「いや、珍しいから」
自分でもそう思ってたけど、他人に言われるとなーんか釈然としない。
何て思いながら澪を睨むように見る。・・あれ?
何て思いながら澪を睨むように見る。・・あれ?
「澪、今日は髪結んでるのな」
「うん。たまには、いいかなって」
「うん。たまには、いいかなって」
今の髪型はいわゆるポニーテールってやつ。
澪は外に居るとき、あまりこういうを髪型しない。家ではしてるけど。
澪は外に居るとき、あまりこういうを髪型しない。家ではしてるけど。
「・・変、かな?」
ちょっと俯きながら聞いてくる。
そんなふうに聞かれて、『変だ』というやつを見てみたいよ、ほんと。
…そういや、この髪型が似合ってるといったことは、なかったかもしれない。
聞かれたこともなかったからだけど。
そんなふうに聞かれて、『変だ』というやつを見てみたいよ、ほんと。
…そういや、この髪型が似合ってるといったことは、なかったかもしれない。
聞かれたこともなかったからだけど。
「んーん、すっげー似合ってる」
「そ、そっか!ありがと」
「そ、そっか!ありがと」
褒められたからなのか、鼻歌なんか歌っちゃって、まあ。
…あー、何度見ても、似合いすぎ。
普段だって『かっこいい』って言われてファンクラブまであるんだぞ。
これ以上増えちゃったら、どーすんだよ。
あぁ考え始めたら。・・なんか、なんか、変な感じ。
…あー、何度見ても、似合いすぎ。
普段だって『かっこいい』って言われてファンクラブまであるんだぞ。
これ以上増えちゃったら、どーすんだよ。
あぁ考え始めたら。・・なんか、なんか、変な感じ。
「澪」
「なんだ?」
「やっぱ、いつもの髪型にしろ」
「え、やっぱり変?」
「違う」
「なんだ?」
「やっぱ、いつもの髪型にしろ」
「え、やっぱり変?」
「違う」
変じゃないどころか、すげー似合ってるから。
澪の後ろに回って、無理やりヘアゴムをとって走り出す。
歩きながら話してたから、もう学校の前。
澪の後ろに回って、無理やりヘアゴムをとって走り出す。
歩きながら話してたから、もう学校の前。
「体育の授業と部活以外、ダメ!」
「あ、おい!・・なんでだよ!」
「あ、おい!・・なんでだよ!」
出来る事なら誰にも見せたくないんだから、譲歩したほうだ!
なんて、恥ずかしくて言えるわけもなく。
なんて、恥ずかしくて言えるわけもなく。
「ダメったらダメ!」
へへん、このまま教室まで、もってっちゃる!
<澪視点>
夢で。
律に、ポニーテールが似合うといわれた。
所詮夢だし。と思いつつも、やってしまう自分がいて。
夢で。
律に、ポニーテールが似合うといわれた。
所詮夢だし。と思いつつも、やってしまう自分がいて。
「律、似合うっていってくれるかな?」
なんてワクワクしながら、待ち合わせ場所に向かう。
…あれ、律が先に居る。珍しい。
先に声をかけられたから、返事をする。
珍しいっていったら、ちょっと拗ねた目で見られた。ほんとのことだろ。
…あれ、律が先に居る。珍しい。
先に声をかけられたから、返事をする。
珍しいっていったら、ちょっと拗ねた目で見られた。ほんとのことだろ。
なんて思ってたら、律が髪型に気づいたようで。
なんか恥ずかしくなってきたから、俯いてしまう。
でも。
なんか恥ずかしくなってきたから、俯いてしまう。
でも。
律は、似合うって言ってくれた。
えへへ、凄い、嬉しい。
今日は良い日になるかも。
今日は良い日になるかも。
鼻歌なんかも歌っちゃって、気分もすごく良かった。
なのに。
…なんで、いつものにしろ、なんて言うんだよ。
しかもヘアゴム持ってかれちゃったし。
拗ねてやる。
なのに。
…なんで、いつものにしろ、なんて言うんだよ。
しかもヘアゴム持ってかれちゃったし。
拗ねてやる。
って、ちょっとまて。ヘアゴム、持ってかれた?
…まずい、今日1限が体育のはず。
急いで捕まえないと!
…まずい、今日1限が体育のはず。
急いで捕まえないと!
「まて、律ー!!」
捕まえたら、理由聞き出してやるんだからな!
おわる。