けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編195

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mioritsu

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「秋山先輩と田井中先輩ってどういう関係なんですか?」

部活も終わり、帰る途中、玄関で数人のファンクラブに話し掛けられて。
私は適当に相手していると律に校門で待っててと言って先に行かせて。(ちなみに唯達は先に帰ってもらった)
それから、多分二年生の娘にそう言われた。

「え…どういう…って」
「親友なんですか?」
「あ…うん」
まぁ、実際は仲がいいとかそういうレベルじゃないんだけどな。
でもそんなことおいそれと言えない。

「あの人、不真面目で有名なんですよ」
ん…まぁ真面目なやつじゃあないけどけどさ。そこまでかな?
変な噂を立てられるあいつを少し不憫に思う。

「秋山先輩と釣り合ってないよね~」
…何が?
「元気がいいのは分かるけど~顔だって普通だしね」「………」
「あ、そうか、あの人勝手について来てるんですね?」
「…違うよ」
「えーでも先輩の親友はあの人には重いですよ」
「先輩そんなに綺麗でカッコイイのに」
「勿体ないですよ~あんな人じゃ~」
………


「あっ、おせーぞ澪ー」
あれから20分近くたってから校門に行くと、律はイヤホンを外し私に駆け寄ってきた。

「…あぁ、ごめんな」
「…なんか疲れてる?」
「いや違うよ」
「んー?じゃ怒ってる?」
「…そうじゃないよ」
「ならいいけど」
そう言ってふにゃりと笑顔を作る律。
さっきまで悪口を言われてたやつとはとても思えない。
…普通の顔、か。
確かに律はとびきり美人ってわけじゃないけど。
だから釣り合うとか釣り合わないとか、違うだろ。
私にはこんなに可愛く見えるのにな。

「…んだよージロジロ見てんじゃねーよー」
「…ん?あ、ごめん」
「なんかボーッとしてるぞー?」
「そんなことないよ」
「ファンクラブの相手はやっぱり疲れるのかー?」
「そんなことないって」
「まぁ、あんまり無理すんなよ!喧嘩したわけでもないんだろー」
「…ほら、帰ろ」
「うーい」

ごめんな、律。
明日から皆の私達を見る目変わるかも。
喧嘩とかしてはないけども。
まあ本心はもう少しで蹴り飛ばしてしまいそうだったけど。
ただ、私は冒頭の質問に返答しただけ。

「律、手、繋ご」
「うぇ?いいの?いっつもは怒るじゃん」
「気まぐれだ」
「素直じゃない奴め」
にひひ、と笑いながら指を絡めてくる。
恋人繋ぎ。

「澪の手つめてー」
「…私は、律が隣にいればそれで幸せだよ」
「なんだいきなり」
「律は私の恋人だからな」
「なんだってんだよ」
「冒頭の返答だ」
「意味わかんねー」

と言って可愛い顔で笑う。
笑いっぱなしだな。どんだけ嬉しいんだよ。
まぁ、私も人のこと言えないけどね。

今日は、ゆっくり帰ろ。

END


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