けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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投稿日:2010/11/23(火) 01:04:05

「はい、というわけで今日は『良い夫妻の日』だよ!りっちゃん!澪ちゃん!」
音楽室でのティータイムのさなか、唯は突然椅子から立ち上がったかと思うと律と澪に向かってこう言った。
「はあ?唯、お前いきなり何言ってんだ?」
「律の言う通りだぞ、どうしたんだ唯、びっくりするじゃないか?」
「まあまあ」
「あの……練習は……」
「だって気になるんだもん!」
「何が」
「澪ちゃんとりっちゃんってどっちがお母さんでどっちがお父さんなの?」
「な!?」
「あらあらあらあらあらあら」
「練習……ああ、もういいです……」
律は突然の唯の発言に狼狽しながらも、澪の様子をちらと横目でみた。
澪は顔を真っ赤にして硬直していた。


「おいおい、突然何を──」
「ね~どっちなの~りっちゃ~ん」
「聞け!」
「私もとっても気になるわぁ」
「ムギ、お前もか……そうだ!梓は!?」
「私はやっぱり澪先輩がお嫁さんって感じがします」
「あ~やっぱり~私も澪ちゃんは『良妻賢母』って感じがする~」
「唯ちゃん、良妻賢母ってどういう意味か知ってる?」
「ううん、どういう意味~?」
「駄目だこいつら……」
律は頭を横に振った。その時、我に返った澪が声を上げた。
「唯!!」
「うわぁ!びっくりした!澪、帰ってきたのか?なぁ、澪からも何か言ってやって──」
「律は、律は私の嫁だ!!」
「……もう嫌だ」
「え~りっちゃんは『夫』って感じだよ!」
「やれやれ、唯、よく思い出してみろ」
「ほぇ?」
「律の料理の味を思い出してみるんだ」
「はっ!!」
「そう、律は料理上手、家事だって出来る。さらに、弟に聡がいることにより世話焼きスキルも高い。
それはつまり子供が出来ても立派に育て上げることが可能、ということだ!」


「な、なんだってー!」
「いや、私も澪も女だよね、子供出来ないよね?」
「律!愛は性別を超える!!」
「いやいやいやいや…」
「そうよりっちゃん!出産頑張ってね!応援するから!」
「もういいよ……何でも」
「でも律先輩ってすぐ浮気しそうですよね」
「お前は何を言ってるんだ、中野よ……」
「くっ、例え浮気をされようとも私は必ずまた律を振り向かせてみせる!」
「何の決心だ何の…」
そこで律はため息をついて澪に言った。
「ていうか、最初梓と唯が言ったように澪の方が絶対お嫁さんって感じじゃねえか~」
「へ?」


きょとんとする澪。
「いかにも女の子って感じの性格だし、何だかんだ言って優しいし、それに……」
言うべきか言うまいか迷った挙げ句、結局律は気恥ずかしそうにしながら言った。
「可愛いし……」
「な!?か、可愛いって……」
澪の顔が紅潮していく。その澪の反応を見て、律も顔を赤くする。
「まあ二人とも顔真っ赤ね」
「妬けますな~」
「ほんとバカップルですね」
「くぅ……恥ずかしい……」
律が唸る。やがて澪が口を開いた。
「そ、そんなこと言ったら律だって可愛いよ……」
「み、澪?」
「ちっちゃくて小動物みたいだし、明るくて元気だし、いつも笑ってて、その笑顔だって……」
「そ、そんなこと言ったら澪だってスタイル良いし、怖がりな性格が思わずキュンときちゃうし……」
「いや、律が」
「いいや、澪が」
二人の議論は続く──

──ねえムギちゃん、結局どっちがお嫁さんなのかな?
──そうねえ……どっちも、じゃないかしら?
──そうですね、考えて見ればどちらも女子なんですから当然ですけど。
──でもさ、どっちにしろ……
──そうねえ、ふふ……
──まったくもって……

良い夫妻「だよね」「よね」「です」

fin



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