けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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匿名ユーザー

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投稿日:2010/11/09(火) 15:16:49

デデンデンデデン

さわ子「ついに、ついに完成したわよ!」

デデンデンデデン

唯「この時が、いよいよ来たんだね!」

デデンデンデデン

紬「ええ! ―――律わんの完成よ!!」



律「ねぇ、待って。ちょっと待って落ち着いて。おかしい。後、梓ターミネータの曲流すの止めろ」

ある晴れた日のこと。魔法以上の愉快が~。
と頭の中で流れている気がするが、気にしない。

いや、実際ね、今“私の律”は現実ではありえない姿をしていた。

梓「完璧ですよ! 犬耳、尻尾が生えているだなんて!」
律「ねえ、お願い中野さん。あなただけが頼りなの。目を覚まして」

澪「いいじゃないか律。流石は私の“狗”だな!」
律「よし、澪も今すぐ起きて。起きないなら10秒後にビンタする」
澪「しかし、どうやって律に生やしたんだ?」
紬「琴吹家の科学力は世界一よ。澪ちゃん」

もう、何でもありだよな。ムギの家って……。

律「どーでもいいから、早く戻してくれよぉ!!」

とか言いつつも、左右に振られている律の尻尾。

澪「言葉では否定してても身体は正直だな」
律「誤解受けるような言い方は止めろ」

唯「まあまあ、りっちゃん。キーホルダーおみくじやらせてあげるから怒んないでよ~」

律「懐かしいな、それ。んじゃ、なになに? マジキチ…あなたはご覧の通りです。余計なお世話だよ」



思った以上に良いな。律わん。
普段自分の感情をあまり表に出さない律でも、尻尾や耳は本当に正直で。
シュンと項垂れたそれは、もう、なんとも形容しがたいものがある。

さわ子「何かりっちゃんに足りないものがあると思ったら、これよ!」

そうして、取り出したるは青色の首輪。
抵抗虚しく、首に付けられた律の姿は、何というか…可愛い。

律「ちくしょう…。他人事だと思ってぇ…」
澪「まあ、律落ち着けよ。今の律、凄く可愛いよ。勿論、普段の律も可愛いけど」
律「っ、べ、別に…嬉しかねーし…」

そんな言葉とは裏腹に、パタパタと振られる尻尾。
本当に、可愛い。



何故、律はあそこまで嫌がっていたのか、答えは簡単。
今日は、珍しく朝練をすることになっていたためだ。

うん。今思えば、それすらムギやさわ子先生の策略だったのかもな。



と、いうわけで、教室。
律はあっという間に人に囲まれる。モフモフされてる。

みんなに囲まれて笑顔を見せている律。
ほんのすこし、モヤモヤ。


唯「ほーら、律わん、ボールだよぉ」
律「くっ、別にそんなの見せられても、遊びたいなんて思ってねーし!」
信代「素直になった方がいいと思うよ~? 律」

結局、本能に負けてボールを追いかけ始める律。
すこし、モヤモヤ。


いちご「律、お手」
律「お前バカにしてるのか!? いや、してるんだな! んなことするわけねーだろ!?」
姫子「悪い子だね律、お手だよ」

どこか、犬に近くなっているのか、また本能に負けて2人にお手。
かなり、モヤモヤ。



結局、1日中律はおもちゃにされてて、部活もまともに活動はしなかった。
まあ、いつものことと言ってしまえば、それまでだけど。

律「まったく、人のことを何だと思ってるんだろうな。揃いも揃って、ペットみたいな扱いしやがって」
澪「…………」
律「…? 澪?」
澪「今日、私の家来てくれないか? 2人とも出張で帰って来ないんだよ」
律「おー。いいぞ。私もこんな姿聡なんかに見られたら、絶対爆笑されるからな」

朝から続いていたモヤモヤが晴れることは、なくて。
何となく、今日は律を少しでも傍にいさせたかった。


私の部屋に着くなり、早々にベッドに腰掛け、雑誌を読み始める律。

……何だよ。相手、してくれたって、いいじゃないか。

私と律との間に出来る沈黙は嫌いじゃない。
それは、別に気まずくて訪れる静寂ではないから。


けど、今日の私は、それすら嫌になっていて…。
しきりに話を振るのだが、雑誌を読むのに夢中な律は生返事。


律「あ、そういやさ。聞いてくれよ澪。いちごの奴いくら耳が生えてるからって酷いんだぜ?」

ようやくまともな切り返しがきたかと思えば、皆との今日の出来事の話。
知ってるよ。ずっと、見てたもん。

律「んでも、今、私犬なわけだから、誰が飼い主になるんだろうな?」

律にとっては軽い冗談。
きっと、まあ澪かな? なんて私をからかおうとして、そんなことを口にしたんだと思う。


けど、
朝から変なモヤモヤを抱えていた私は、そこでプチッと堪忍袋の緒が切れた。

隣にいた、くつくつと笑いを浮かべる律を勢いよくベッドに押し倒す。
衝撃のせいか小さく声を漏らしていたが、そんなもの知るか―――。

間髪いれずに、その唇に深いキスを落とす。


律「んっ……ふ…んむっ……」

逃げようとする舌を捕まえて、私のそれと絡めていく。

律「んんっ…! ……んぁ…」

漏れてくる息の抜けた声に、歯止めが利かなくなる。

フサフサの犬耳に左手を添えてやると、明らかに反応を変えていた。

律「んん! …っ、ふぁ……!」

律の唇の端から、もはや、どちらのものかも分からない飲み込みきれなかった唾液が流れる。

そこで、ようやく私は律と少し距離を空ける。
繋がった銀色の糸は、夕日に当てられて、どこか綺麗だった。

律「はぁ、っ……はぁ…、んっ!」

必死に酸素を取り込んでいた律を見て、もう一度深く口付ける。

澪「―――りつ、」
律「はぁ、はぁ……っ、な…に?」
澪「みんなに遊んでもらって、嬉しかった?」
律「な、に…言って…」
澪「答えて」
律「んんっ……」

答えてくれないのは、私が唇を塞いでいるせいなのに、
早く答えを求めたがっている私は、どこか矛盾していて…。

息苦しそうに、眉をハの字に曲げて、荒い息を繰り返しているのは、間違いなく私の下にいる律。

……律の奴、首輪、付けたままじゃないか。

目に映ったのは、青色の、律に巻かれている首輪。



澪「りつ……」

グイッとその首輪に手をかけて、無理やり律の体を起こす。
少し痛かったのか、顔を歪ませる姿も、今の私にとっては本能を促進させるものでしかなくて…。

律「み、お……」

ああ、私はみんなに嫉妬していたんだな、と今更ながらに理解した。

澪「律が、悪いんだからな」

今はただ、律を感じていたくて……。
これが終わったら、うんと優しくしてやろうと心に誓って。

今度は静かにベッドへと押し倒す。

澪「伏せだ、律。誰がお前のご主人様か教えてやる」

パタパタと静かに揺れた尻尾を目に留めて、微笑みながら、もう一度律にキスをした。



  • マジキチ吹いたwwwww -- 名無しさん (2011-03-28 02:58:18)
  • S澪ちゃんいいなw -- 名無しさん (2012-01-05 21:41:32)
  • りっちゃんドMっぷりも良いな -- 名無しさん (2012-04-05 18:29:25)
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