けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編131

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匿名ユーザー

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投稿日:2010/08/20(金) 20:19:19

作詞が捗らず、気分転換に部屋を整頓していると懐かしいノートを見つけた。
私の記念すべき歌詞集第一弾。あちらこちらになにやら落書きされているけど、
全部ひっくるめて微笑ましい。頁を捲りながら当時のことを振り返る。しかしどの歌詞も
律のこと一色だ。今でもそうなので思わず笑ってしまった。その笑った拍子に、
折り曲げられた紙切れ落ちてきた。

なんだろう。
その紙切れを拾うと、私は首を傾けてそれを広げた。


 『りっちゃんを下さい/秋山 みお』

今私の願い事が叶うならば りっちゃんが欲しい
この背中に 二人だけの 甘い翼 つけてください

この大空に りっちゃんと二人 飛んで行きたいよ
誰も知らない 秘密の世界(そら)へ
翼はためかせ 行きたい


『翼を下さい』の替え歌だ。自分で書いていて赤面もの。
ご丁寧に名前まで書いてある。いつ書いた歌詞だろう。
記憶の糸を手繰り寄せる。

ああ、そうだ。

これは、私が人生で始めて書いた歌詞。多分、小学校4年生か5年生くらいだ。
そう、このときから私は律が好きで。ただただ伝えることの出来ないその想いを
この歌詞に託して。

これが私の原点。大好きな人への想いを素直に綴る。それで良いんだ。


今お茶とかお菓子ならばいらないけど 笑顔が見たい
あの時から 募る想い 今も同じ 変わりはしない

この大空に 律と一緒に 飛んで行きたいよ
笑顔でいれる 律と二人 ずっとどこまでも 行きたい


紙切れの空いた場所にそれを書き終えると、私は静かにペンを置いて
元のように丁寧にたたんでノートの適当な場所に挟んだ。
自分の気持ちを見失いそうになったらこれを見れば良い、きっと変わらない気持ちに
気付くから。

私はずっと――

「大好きだよ、バカ律」




  • 「翼をください」って名曲だな。 -- アクティブ (2012-02-08 12:12:49)
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