けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編130

最終更新:

mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/08/20(金) 00:53:50

ライブが終わった。
燃え尽きた。心にぽっかりと大きな穴が開いた気分だ。
喪失感ってこういうのをいうのかな。

練習練習って熱心に頑張ってきたわけじゃないけどさ。
それでも私たちなりにやってきた。そして、その全部を披露する最後の場だった。

これ以上ないくらい、最高のライブだったと思う。
さわちゃんや和、クラスの皆も盛り上げてくれてさ。
Tシャツのサプライズは本当に吃驚したもんだ。
MCの時に言うはずだったこと、全部吹っ飛んじゃうくらいにな。

本当に、楽しかった。最高だった。思い残すことなんて……。


ない、はずなのに。
なんでかな、急に視界が歪んだ。
ぽたり、ぽたりと雫が手に落ちる。

あぁ、だめだ。ここで泣いちゃ、ダメなのに。私まで泣いちゃ、ダメなのに。
私だけでも、明るく振舞ってなきゃいけないんだ。
だって、私は。
桜高軽音部の、放課後ティータイムの、部長だから。

でも。……どうしたら、どうしたらいいんだよ。
こんなにも悲しい気持ちと寂しい気持ちでいっぱいなのに。
何時もみたいに、笑えるわけがないんだ。


何時も……みたいに。



……あぁ、そうだ。
澪が、澪が笑ってくれたら。
何時もそうだった。どうしてかは分からないけど。
澪が少しでも笑ってくれたら、どんなに痛くても、どんなに悲しくても、私は笑うことが出来た。



だから、だからさ。頼むよ、澪。
……笑って?



おわる




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