けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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匿名ユーザー

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投稿日:2010/08/03(火) 23:39:17

「最近、怖い話とかやんなくなったよなー」
適当にザッピングしながら隣で一緒にテレビを見ている澪に声をかける。
小学生ぐらいのころは夏になると怪談とか心霊写真の特番をよく放送してたと思うんだが。
「たしかに。でも別にいいじゃないか、怖い話なんてやんなくても」
オカルトが苦手な澪はそういう特番がなくなったことに肯定的なようである。
「でも夏といえば怪談話じゃん?」
「いや、私は見ないから」
澪は冷静を装いつつ、早くこの話題を終わらせようとリモコンに手を伸ばす。
しかしここで引き下がらないのが私である。
「でもさー納涼っていうかさ、夏にああいうの見るのがいいんじゃん」
「はいはい」
澪はこれ以上この話題には取り合わないといった感じで私から奪ったリモコンでザッピングをし始めた。
くそう。こうなったら強行手段だ。
「ねーねー澪ぉ、こういう話しってる?ある男の人が仕事帰りに自転車に乗ってたんだって。
忙しくていつもより遅くなってしまったから近道をしようと公園墓地の中を…」
話を始めると、最初は黙っていた澪だが急に「やめろお!」と声をあげた。
自分の手のひらで耳を塞いで、聞こえない聞こえないと連呼しながら縮こまってしまった。
おー思った以上に可愛い反応。
すでに私は話し止めているというのに、必死に耳を塞いでいる澪は気付いてないようだ。
そんな澪を見ているとさらに意地悪したくなった。
「みーお」
澪の肩をポンと叩いて微笑みかける。
顔を上げた澪の眉は八の字を描いていたが、私がもう怖い話をしていないと気付くとホッとした表情になった。
澪が安心して耳から手を離した瞬間を見計らって私は澪の耳にフーッと息を吹き掛けた。
「いやぁ!!」
澪は肩をビクリと震わし、目の前の私に反射的にしがみ付いた。
私は抱きつかれるとは思ってなかったので体勢をくずし、そのまま澪に押し倒される形になってしまった。

まさかこんなにびびるとは…。こりゃ殴られるかな?でもまあ澪に抱きつかれたからまあいっか。
私にしがみ付いていた澪が顔を上げる。
私は殴られる覚悟をして目を閉じると、頬にポタと何かが落ちてきた。
もしや…と思って瞼を開くと、目にいっぱいの涙を溜めた澪と目が合った。
まばたきをするたびに私の顔にポタポタと雫が落ちる。
「ごめん、澪…」
まさか泣くとは思わなくて、とまるで小学生の言い訳を言い掛けてまた澪に抱きつかれた。
「…ぅ、ばか律…。私が怖い話っ、苦手なの知ってるだろっ…」
ぎゅっと私のTシャツの胸元を握りしめるとそのまま顔も押しつける。
私はよしよしと澪の頭を撫でた。
「ごめん澪。やりすぎた」
度が過ぎたことを反省しながらも、正直な話澪に抱きつかれているこの状況は嬉しい。
「ねえ澪、顔あげて?」
「やだ」
「なんで?」
「目、赤いもん」
いまさら気にするところか?と心の中で突っ込みつつ、ゴロリと身体を回転させ、体勢を逆転させた。
「いーから。顔、見して」
そうして、やっと澪の顔を見る。
澪の言うとおり少し目が赤くなっていて、長い睫毛が涙で濡れていた。
頬もほんのり紅潮している。
「ほんとだ、赤くなってる」
澪の瞼に口付ける。まだ涙で湿っているそこを舐めると、やっぱりしょっぱかった。
「…誰のせいだと思ってるんだ」
落ち着いてきた澪が言う。
「はい…、私のせいです」
ごめんなさいと呟きながら、今度は額へ唇をあてる。
私は顔中にキスをしながら、この状況はヤバイな…と考えた。
この展開はまずい。澪しゃん珍しく嫌がんないし…。
こんな顔見せられたら触れたくなるに決まってるだろ。
澪に恐る恐る聞いてみる。
「ね、澪…。もっと触れてもいい?」
言いながら澪の唇を親指でなぞる。
澪はさらに顔を赤くしたあと、視線を伏せた。
また困らせちゃった…。
「…いいよ」
私とは視線を合わせないまま澪が言った。
その表情が可愛くて、思わず声に出してしまう。
「澪しゃん可愛いー…」
「うるさい」
そんなやりとりをしながら、澪の頬を両手で覆った。
覆うって表現できるほど大きな手じゃないけど。
ゆっくりと澪の唇にふれる。
何度も何度もはむようにして柔らかい感触を楽しむ。
しばらくその感触を堪能していたが、澪が私の首に腕を回したのを合図に、私はかぶりつくようにして澪の唇を味わった。
唇が唾液で濡れるのも厭わずに深く深く口付ける。
「っはぁ」
澪の薄く空いた唇から吐息が漏れる。
その隙間にそっと舌を挿し入れた。
澪はびっくりしたように目を見開いたけど、もう止まれない。
舌先で澪の舌を舐めると澪が「んっ」と小さく声を漏らす。
私は澪と触れ合っていることが気持ち良くて、夢中になって口の中に舌を這わした。
「っはぁ…んぅ」
澪も必死に舌を絡める。
澪の嬌声にがこぼれるたびに私の脳ミソは真っ白になる。
舌先同士を触れ合わせていると特に澪の息が上がるのがわかった。
「んっ、…ぁっ…はぁっ…律っ…!」
そんな反応されたら、正直たまりません。
澪は目を閉じて必死に首にしがみ付いている。
私も澪の髪を掻き抱きながら、夢中になって澪の唇を貪った。
身体がぴったりとくっついていて暑い。
エアコンが効いているはずなのに身体が火照って仕方ない。
私は澪の唇を一舐めして身体を離した。
「律?」
澪が名残惜しそうに私を見る。
納涼どころが暑さが増したけど気にしない。

「ねえ澪、暑いから服脱ぐじゃおっか」

おわり



  • ごちそうさまでした -- 名無しさん (2011-03-19 14:27:40)
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