投稿日:2010/07/29(木) 09:41:05
夢の世界から現実へと引き戻す鐘の音が喧しく鳴り響き、目を覚ます。
あぁ、もう朝か。目覚ましを止めて窓の外を見ると、晴天。……こりゃ、今日も暑いな。
あぁ、もう朝か。目覚ましを止めて窓の外を見ると、晴天。……こりゃ、今日も暑いな。
さて、準備を始める前に日課を遂行。
携帯を取り出し、メールを作成。宛先は勿論、アイツ。
携帯を取り出し、メールを作成。宛先は勿論、アイツ。
もうアイツは準備を終えて、朝ごはんでも食べてるだろうか。
それとも昨日も夜遅くまで起きてから、まだ寝ているだろうか。
何時もこうやってアイツの事を考えてしまうのは、頭の中にそれしかないから。……なんてな。
おっと、いかんいかん。さっさとメールして準備始めないと。
それとも昨日も夜遅くまで起きてから、まだ寝ているだろうか。
何時もこうやってアイツの事を考えてしまうのは、頭の中にそれしかないから。……なんてな。
おっと、いかんいかん。さっさとメールして準備始めないと。
件名は無し、本文はひらがなでたったの4文字。さっと打ち込んで送信する。
ディスプレイに『送信しました』の文字が出たのを確認して、準備開始。
ディスプレイに『送信しました』の文字が出たのを確認して、準備開始。
準備を終え、あとは出るだけと言うところで携帯が鳴り響く。このメロディはアイツ専用。
結構返信までに時間かかったな。……気づかなかったんかな?
結構返信までに時間かかったな。……気づかなかったんかな?
まぁなんて返ってきてるかなんて、見なくたって分かるんだけど。
私が送信した内容と同じ、ひらがなで4文字のはずだ。
……分かってても、毎回返事の確認をしちゃうんだよなあ。
私が送信した内容と同じ、ひらがなで4文字のはずだ。
……分かってても、毎回返事の確認をしちゃうんだよなあ。
そう思いつつ、携帯を手に取る。
差出人はやっぱりアイツ。まぁ、専用の着信音にしてるから当たり前なんだけど。
差出人はやっぱりアイツ。まぁ、専用の着信音にしてるから当たり前なんだけど。
メールを開くと、ひらがな4文字。でも、私が予想していたものとは違った。
その文字を見た瞬間。顔に熱が集まって、同時に胸の奥がキュっと締め付けられた。
あぁもう、やってくれるじゃんか……あんにゃろ。
その文字を見た瞬間。顔に熱が集まって、同時に胸の奥がキュっと締め付けられた。
あぁもう、やってくれるじゃんか……あんにゃろ。
返信はせずに携帯を閉じ、全速力で待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせ場所には、既にアイツがいて携帯と睨めっこしていた。
もしかして、私からの返信待ちか?そうだったらすげー嬉しい。
ニヤつく顔をなんとか抑え、静かに澪に近づく。
……気付かれないようにそーっと、そーっと。
もしかして、私からの返信待ちか?そうだったらすげー嬉しい。
ニヤつく顔をなんとか抑え、静かに澪に近づく。
……気付かれないようにそーっと、そーっと。
「澪っ!」
「ひゃあああ!」
「ひゃあああ!」
名前を呼び、後ろから抱きしめてやったら予想以上の反応。
これはこれは、驚かしがいがあるってーもんだよな。
これはこれは、驚かしがいがあるってーもんだよな。
「りーつー!」
「へへ、悪い悪い」
「へへ、悪い悪い」
澪を抱きしめたまま、軽く謝る。
離せと言いながら暴れるコイツに、早速メールの返事をしてやることにする。
耳元に唇を寄せて、出来る限り低い声で囁く。
離せと言いながら暴れるコイツに、早速メールの返事をしてやることにする。
耳元に唇を寄せて、出来る限り低い声で囁く。
「『わたしも』だよ」
「!」
「!」
一瞬肩がビクリと反応したから、メールの返事ってことは伝わってるはず。
でも、それ以上の反応はなく、澪は暴れるのをやめて俯いている。
でも、それ以上の反応はなく、澪は暴れるのをやめて俯いている。
「……澪?」
急に無反応になられると、その、なんだ。困る。
何か、言ってくれよ。段々恥ずかしくなってくるじゃないか。
何か、言ってくれよ。段々恥ずかしくなってくるじゃないか。
「……と、言って」
「え?」
「だ、だから。……ちゃんと、言って……欲しい」
「え?」
「だ、だから。……ちゃんと、言って……欲しい」
どうやら今の返事ではご不満だったらしい。
どこまで可愛いんだよ、コイツ。
本当に、予想外のことばっかりやってくれちゃうんだから堪んない。
嬉しさとおかしさが抑えられず、私は吹き出した。
どこまで可愛いんだよ、コイツ。
本当に、予想外のことばっかりやってくれちゃうんだから堪んない。
嬉しさとおかしさが抑えられず、私は吹き出した。
「ちょ、律!」
「ごめっ……ははっ!……お前っ可愛すぎ」
「なっ!ば、ばかりつ!」
「ごめっ……ははっ!……お前っ可愛すぎ」
「なっ!ば、ばかりつ!」
再び暴れ始める澪を一旦開放してやる。すると、澪は抗議をしようとこちらを向いた。
そこをすかさず再び抱きしめる。ちゃんと言うなら、しっかり向き合いたいじゃん?
そこをすかさず再び抱きしめる。ちゃんと言うなら、しっかり向き合いたいじゃん?
「澪」
「……なに」
「……なに」
澪の頬に手を添えてこちらを向かせる。顔を真っ赤にして目を潤ませちゃって、まあ。
このままこの表情を堪能していたいところだけど、ちゃんと言ってやんないとね。
このままこの表情を堪能していたいところだけど、ちゃんと言ってやんないとね。
『 』
差出人:律
件名:
本文:おはよう
件名:
本文:おはよう
差出人:澪
件名:Re:
本文:だいすき
件名:Re:
本文:だいすき
おわる。
- おおおお -- 名無しさん (2011-12-05 21:57:30)
- こうゆうのなんか感動するw -- 名無しさん (2011-12-05 21:57:56)