けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編110

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mioritsu

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投稿日:2010/06/21(月) 04:51:27

「おーっす、澪。ダラダラしにきたぞ」
「よし、帰れ」

部屋に入って開口一番、私の言葉を聞くなり扉を指さす澪。
とはいってもこのまま素直に帰るわけにもいかないのでご機嫌取りの献上品を部屋の主へと差し出す。

「そう言うなって。ちゃんとお土産は持ってきたからさ」

ここへ来る途中に買い込んだお菓子を机に広げる。
ポッキーやチョコボール、クッキー、さらにはやめられない止まらないでおなじみのかっぱえびせんから柿の種まで何でもござれ。
ちなみに合計1189円也。

「これまた大量に買い込んできたな」
「さあ、お好きなものを選ぶがよい」
「偉そうだな。ま、奢ってもらってるんだからそれぐらいいいけど。んー、それじゃこれにするか」

澪はポッキーの気分か。じゃあ私はチョコボールでもいただくことにしますか。
そういやポッキーといえば……

「ポッキーゲームってあるけど、あれって不公平だと思うんだよね」
「いきなりだな。でも何で?」
「だってポッキーって持つところにチョコついてないじゃん。そっちから食べるやつチョコ少なくならない?」

私の画期的で革新的な提言に澪は手にしていたポッキーを改めてまじまじと眺める。

「確かに……、ってどうでもいいよ!」

お、ノリツッコミ。二人でM-1でも目指すか? 『りつみお』ってコンビ名で。

「まあそう言うなって。そこで私は不公平にならない方法を考えました」
「とりあえず聞いてやるから言ってみ」

聞いてやると言った割に澪の視線は私の方へは一向に来ないでポッキーの袋に向けられたまま。
コイツ、興味ないな。今に見てろよ、あっと驚く妙案を披露してやるからな。

「それがこれ、チョコボールです。これならどっちから食べてもチョコだろ」

例を示さんとチョコボールを前歯に挟んでみせる。
さあどうだ、いくらでも見ておくれ……って澪しゃん、顔近くない?

私の耳に届くカリッという心地よい音。直後、私から遠ざかる澪の顔。

「なるほど、これならどっちから食べてもチョコの味がするな」

呆気にとられる私を置いてけぼりに澪は私の言うことが正しかったことを身をもって確かめていた。

「律も確かめるか? ちゃんとチョコの味がするか」

そう言って私からチョコボールを奪い取ると、ついさっきの私と同じようにチョコボールをくわえてみせた。

わかったよ、そこまでいうならお望み通り確かめてやるよ。
チョコと一緒に澪の味も確かめしちゃうかもしれないけど、そのときはちゃんとつきあってもらうからな。


おわり!



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