けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編86

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/03/06(土) 03:15:41

自分は今、映画の中にいるんじゃないか。
そんなことすら思えてくるような、素晴らしい風景
夕日が海に反射して、バルコニーに佇む私たちを照らす
こんなこと考えるのなんて私らしくないのかな?
素晴らしい風景を前にすると、人は変わってしまうのだろうか

横で長い黒髪をなびかせ、一緒にこの景色に浸る少女
澪も・・・映画みたいだな、とか思ってるのかな。
同じこと考えてたらいいな・・・なんて思いながら
このままずっと二人きりで・・・なんて考えながら
ただ海を眺めていた

そうやってそんなことを考えている自分に酔っている私を見て、
少し笑いながら澪は言う
「なんだ、しんみりしちゃって。律らしくないなあ」
だってさ。やっぱり私らしくないのかな?
でも良いじゃん。らしさだけが全部じゃない
「いいだろー。綺麗なもんは綺麗なんだから」
なんて反論してみた。これは写真に撮っても再現できるような景色じゃない
今しか味わえない・・・そんな景色


「でも、君はもっと綺麗だよ・・・」
??聞こえた?今こいつなんていった?
景色に浸りながら、急に横の女が何か言いやがった
え?なに?え?
どうしよう・・・自分でもわかるくらい顔が熱を帯びている気がする
やば・・・澪のほう見れない・・・急になんだよ・・・
「なんて・・・映画とかだとこんなこと言ってるよな。」

え?ん?あ・・・そっちか・・・そういうことね。例えね。
うわあ・・・ビックリした。私に言ったわけじゃないもんね・・・
ううう・・・顔が熱い
「・・・おい律・・・?どした?」
少し腰を低くして顔を覗き込んできた。やめろー・・・今は・・・むりだってぇ・・・
「あ・・・その・・・あー!腹減ったなー!」
そんなこといって澪をよそに後ろにあったイスに座る
これなら夕日の色で私の顔色わかんないだろ。
「んー?変な律。」
そういって澪はまた海のほうに目をやった

私が意識しすぎなのか、澪が無意識すぎるのか
答えの出ないであろう問いを頭の中で繰り返して
私はただ先に待ち構えているであろう豪華なディナーを思い浮かべるのであった。



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