けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編82

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/02/26(金) 21:45:14

昼間に寝すぎちゃったから 心配事があるから 
…好きな人が傍に居るから
なかなか寝付けない夜、左手が少し疼いている。
今の思いを、言葉にしたくて

横で眠る少女を起こさないように静かにカーテンを開けると、
明るい月が私の視界を広げる
雲がまばらな夜空は、少し眩しくさえ思えた。
「・・・・よし」
カバンからノートとシャーペンを音をたてないように取り出し、私の気持ちを綴りだした
できるだけ何も考えないよう、脳が下した指示に左手をただただ従わせる
大好きなあの人を想う少女の詩 この詩の中の少女が想う相手が誰かは、私にはわからない
ただ、この歌詞を書いている私にとっての・・・大好きなあの人。
その人はすぐ隣に居て、呑気に寝息を
「ん・・・みぉ・・・?」
おっと、起こしちゃった。月の光に魅せられて自分の世界に浸っていた私は一気に我に返る
「ごめん、カーテン閉めるね」
「んん・・・いいよ、開けといて」
「でも、眠れないだろ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ」
そういって少女は私のノートに目を落とす
「ちょ・・・見るなよ!」
「んー・・・いいじゃん。どーせ後で曲付けるんでしょ?」
「だけど・・・まだ途中だから」
そう、まだ途中。
「そーかー・・・じゃあさっさと完成させちゃいなよー」
「いや、律起きちゃったから・・・いいよ」
「えー!歌詞書いてる澪みたいー」
わがままに目をこすりながら抗議するそいつ。その仕草が可愛くて、つい笑みをこぼしてしまった
「あー!なにわらってんだよー」
「な、なんでもないよ。よーし、それじゃ続きは明日かなあ」
「ぶー。ケチみおー」
私が恥ずかしがりなの、わかってるだろ?お前が一番。
好きな人の前で恋文を書くようなもんだ。そんなの恥ずかしすぎて・・・
これは大げさなんかじゃない
私にとって自分の歌詞は、そのくらいの意味を持ってる。
「はい、おやすみ律ー」
「ひゃっ」
ペンを挟んで閉じたノートをカバンにしまい、横にいる少女を抱きしめて毛布を被った
さっきまで寝てた少女の体はすごく暖かくて、さらに私が抱きしめたせいかもっと熱くなった
「み、みおー・・・はずかしいなあ」
「がまんがまん。ほら、もっとくっつけ」
「んー・・・えへへ」
少しためらったあと、少女は素直に、私の体に全てをたくした。

歌詞の皮を被った、大好きな人へのラブレター
今はまだ見せられないけど
完成したら、お前に一番に見せてやる。ありがたく思えよ!

大好きな律へ・・・



  • 届け!この想い!! -- 名無しさん (2011-12-24 19:12:55)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー